坂根厳夫(さかね いつお) SAKANE, Itsuo 


IAMAS (情報科学芸術大学院大学、国際情報科学芸術アカデミー)名誉学長(2003.4.1. -  


1930年、青島生まれ。東京大学建築学科卒、同修士。1956年、朝日新聞社入社。佐賀支局、東京本社家庭部、科学部、学芸部記者、同編集委員を経て、1990年定年。同年4月から19963月まで慶応義塾大学環境情報学部教授。1996年4月から岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー学長、20014月から情報科学芸術大学院大学学長を兼務、20033月末同アカデミー及び大学院大学退官。1970 - 71年ハーヴァード大学ニーマン・フェロー。新聞記者時代には芸術・科学・技術の境界領域をテーマに取材・執筆、評論活動を行ない、慶応義塾大学ではサイエンス・アート概論、環境芸術論、マルチメディア・ゼミなどを担当。 IAMASではメディア文化特論、メディア美学を担当。1976年以降、芸術・科学・技術の境界領域の展覧会企画プロデュースに数多く携わる。ISAST (国際芸術・科学・技術協会)機関誌『Leonardo』共同編集者(1985 - 1996)同名誉編集委員(1996 - )。 


主な著書:

『佐賀のわらべうた』(共著、音楽の友社、1960)、『美の座標』(みすず書房、1973)、『かたち曼荼羅』(河出書房新社、1976、再販1991)、『遊びの博物誌』(朝日新聞社、1977)、『新・遊びの博物誌』(朝日新聞社、1982)、『境界線の旅』(朝日新聞社、1984)、『科学と芸術の間』(朝日新聞社、1986)、『イメージの回廊』(朝日新聞社、1986)、『拡張された次元』(NTT出版社、2003)、『メディア・アート創世記』(工作舎、2010) ほか。 


主な訳書:

『オープンマリッジ』(共訳、河出書房新社、1975)、『仮面舞踏会 』(角川書店、1981)、『エッシャーの宇宙』(朝日新聞社、1983)、『少女ラブキンズとマファロー老人の冒険』(TBS出版会、1987)、『書名のない本』(書名をあてるパズル形式の絵本で、謎が解かれた後『巣の上の蜜蜂』と改題、角川書店、1984)、『エッシャー自己を語る-無限を求めて』(朝日新聞社、1994)、『M.C.エッシャーその生涯と全作品集』(メルヘン社、1996)、『錯視芸術の先駆者たち』(創元社、2008)ほか。 


主な展覧会企画構成:

「ホログラフィの幻想展」(西武美術館、1976)、「世界のホログラフィ展」(伊勢丹美術館、1978)、「遊びの博物館展」(銀座松屋他巡回展、1979-1980)、「サイバネティック・アートー不思議な振動の芸術展」(伊勢丹美術館、1981)、「光とイリュージョンの芸術展」(伊勢丹美術館他、1982)、「遊びの博物館-パートII展」(銀座松屋他巡回展、1984-1985)、「サイエンス・アート・ギャラリー」(IBM Think Pocket1984)、「フェノメナート展」(アジア太平洋博覧会、西部ガスミュージアム、1989)、「インターラクティブ・アートへの招待展」(神奈川サイエンス・パーク、1989)、「セビリア万博日本館サイエンス・アート展」(セビリア万博、日本館、1992)、「インタラクション '95展」(スイトピアセンター、1995)、「インタラクション '97展」(ソフトピア・ジャパン・センター、1997)、「センシティブ・カオス展」(ICC1997)、「ポール・デ・マリーニスの世界:メディアの考古学展」(ICC1997)、「インタラクション'99展」(ソフトピア・ジャパン・センター、1999)、「インタラクション01展」(ソフトピア・ジャパン・センター、2001)、「インタラクティブ・アート展」(新潟県朱鷺メッセ内展示ホール、2003)ほか。 


国内外の展覧会のコミッショナー歴:

「芸術、自然、遊びにおけるだまし絵展」(オンタリオ・サイエンス・センター、1977)、「エレクトラ展」(パリ市立近代美術館、1983)、「ロボット・アート:センチメンタル・マシーン展」(仏、シャルトルーズ、1986)、「日仏芸術家交流:フランス人作家たちの日本展」(名古屋ICA、東京代官山ヒルサイド・テラス、軽井沢・高輪美術館)など、1987)、「超感覚ミュージアム展」(日本経済新聞社主催、福岡IMS、銀座松屋,長崎ハウステンボス巡回、1999-2000)ほか。 


主な講演、キーノート・スピーチ:

JAGDAキーノート・スピーチ 1983,1985,1990,日本グラフィックデザイナー協会),「インタラクティブ視覚表現について」(視覚表現ショーケース、1982,1983, 東京)、 「日本のコンピュータ・アートについて」(Convergence 会議、モントリオール、1986)、「日本のコンピュータ・グラフィック・アート」(Ars Electronica, Linz, Austria, 1987),「世界のサイエンス・アート」(イメージ・オブ・ヒューチャー、モントリオール、1987)、「日本のエレクトロニック・アート」(Synthesis, ドイツ・オッフェンバッハ大学、ユネスコ会議1988)、「日本のテクノロジー・アート」(第1回ISEA, オランダ・ユトレヒト、1988)、「インタラクティブ・アートへの招待」(NEC, C & C、東京、1990)、「今日のアートとサイエンス」(ISEA, Montreal, CANADA, 1996)、「メディア文化の役割」(VSMM2002, 韓国慶州、2002.9)、「科学と芸術の革新的なコラボレーションに向けて」(IEEE VR2003, ロサンゼルス)、「現代の拡張するアートの歴史的意味とその未来」,(アルス・エレクトロニカ・フォーラム03,2003.9),「デジタル・アートによる新しい文化の現状とその未来ー伝統的な芸術文化を超えて」(フィンランドと日本の情報化社会フォーラム、2003.10),「アートとテクノロジーの相互作用の歴史-人類の文化的進化に向けて」(アルス・エレクトロニカ2004, リンツ、オーストリア、2004.9)、「境界を超えて拡張するアートーその現状と未来ー」(日本バーチャルリアリティ学会第8回大会招待講演、岐阜、2003.9.18.),「アートと科学・技術相互のインタラクションの歴史ー人類の文化的進化に向けて」(ヘルシンキ大学UIAH,メディアラボ、2007.1.),「芸術・科学・技術の融合を超えて」(KAIST主催、ISAT2007, ソウルの韓国国立芸術大学、2007.11.14.) 


受賞:

日本文化デザイン賞(1982)、Golden Nica of Honour for Life Achievement at Prix Ars Electronica03 (2003)、文化庁長官表彰受賞(芸術分野、2003)、名誉博士号 at University of Art and Design Helsinki (UIAH) (2007)、ASIAGRAPH2010 匠賞受賞(2010)。