NxPC.Live vol.23 レポート

平林真実教授の研究と、本学のNxPC.Lab プロジェクトの研究成果発表の一環としてライブイベント「NxPC.Live vol.23@KATA」を実施した。

本イベントには、堀井哲史さんをはじめ、多くの卒業生、在校生が出演し、空間を満たす硬派な音楽・映像からは飽くなき探究心が感じられた。ライブコーディングやレーザーVJなど、DJとVJとのコラボレートによる各組の音像の調和は今回大きな見どころであった。

前半は在校生を中心に、ゲストを挟みながら後半の卒業生へと続いていくタイムテーブルに呼応する会場内は3月半ばの肌寒い恵比寿とは思えない静かな熱気がひしひしと伝わってきた。

  • miki_t + 子やぎのおよめさん

また、平林教授と卒業生の江島和臣さんが開発を進める“Sense of Space”を用いた参加型のライブでは、演者と観客同士の携帯端末を通じた相互作用により音楽が生成され、その音楽に意識を預ける観客の姿は新鮮であった。観客全員が端末を片手に演出になり得る日も近い将来あり得るだろう。

当日は併設された別会場からの来場客も多く見受けられた。これまで学内外問わず様々な空間で、演者と観客の相互作用による音楽体験を拡張してきたNxPC.Labであるが、本活動は学外での活動にも十分な認知と実力が備わっていると改めて感じることができる一夜であった。積極的に外部での活動を行うことで卒業生、在校生として発表・交流の場として成立をさせることはもちろん、音楽、映像、演出への探求する人たちを集める場としての大きなプラットフォームとなり得るのではないか。音楽空間の拡張だけにとどまらず人々が集まれる大きな位置を占めてくれることだろう。音楽体験も視覚体験もディスプレイの前で体験できてしまう今日、本当の意味での「音楽体験」ということを突き詰めながら場所にとどまらない活動軸と表現軸を持ってこれからの「音楽空間」の提供を行っていくことが本当の意味での拡張になるのではないだろうか。

レポート:杉山雄哉

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