Field Hack ONAGAWA レポート

5月7日(土)、8日(日)、28日(日)、宮城県女川町にて、Google、Engadget日本版、IAMASの共催で「Field Hack ONAGAWA」が行われました。

「Field Hack」は、地域内外の参加者が協業し、地域で様々なフィールドワークを行い、そこで見つけた課題や可能性をもとにアイデアを練り、お互いにスキルを出し合ってプロトタイプをつくり、実際に現地で試してみることを目指します。 「Field Hack とは ?」より

4月22日(金)、開催に先立ってGoogle東京オフィスにてキックオフミーティングが行われました。

キックオフミーティングでは、今回の開催地である宮城県女川町についての紹介と、今回私たちを案内してくださる現地住民「女川にいさん・ねえさん」の方々の紹介、今回実際に現地で取り組む内容の説明、そして今回利用可能なGoogleのツールの紹介などが行われました。

キックオフ後、女川に行く前に東海近縁の参加者で勉強会を行いました。Googleのツールがそれぞれどのように機能するのか試したり、Field Hackに応用できそうな技術を紹介したりしました。

その後、5月7日、8日に実際に女川に行きました。

私たちのチームは、まちの問題にフォーカスした「TOWN HACK」がテーマ。現地で活動している「女川にいさん・ねえさん」たちのご案内のもと、今年から使用が開始された女川駅前の商店街や、いまもたくさんの方が暮らしている仮設住宅、山を削って分譲・建築を進めている新たな住宅地などを訪ねて歩きました。まちの建物の83%が全壊するという被災地最大の被害を受けた女川町において、震災から5年が経ち、新たなまち、経済活動、そして人々の暮らしが形成されつつあることを目の当たりにしました。

それを踏まえて私たちは、いまの女川町だからこそ必要なものは何かを考え、アイデアを出し合いました。その後3週間かけて、Googleハングアウトを用いたミーティングを2度行い、東京・新潟・宮城・岐阜に散らばる5人で3週間の間にひとつのプロトタイプを制作しました。

5月29日に再度女川に行って発表を行いました。私たちが制作したのは、まちにおける様々なレイヤーの情報共有をまちなかの掲示板で行い、それをLINEから閲覧可能にする「おながわ掲示板」というシステム。プロトタイプを実現するために、超小型PCや人工知能などの技術を持ち寄り、音楽の得意なメンバーが曲をつくり、未来を描けるメンバーが掲示板がつくる女川の未来を考え、ひとつのプロトタイプとして提案しました。それぞれのメンバーが得意分野を持っている、チームワークならではのアウトプットになったと思います。女川にいさんからの評価も高く、プロトタイプから実現に向けて現地の方々と話を進めています。

「1000年に一度のまちづくり」を進めてきた女川で、過去に例がないスピードで発達する最新のテクノロジーが社会に及ぼす可能性について、自らつくることで深く学ぶことのできた貴重な経験となりました。事務局のみなさま、女川町のみなさま、参加者のみなさま、本当にありがとうございました。

レポート:佐野和哉
写真提供:Google

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