新しい文化の創成に向けて – これからのメディア(を用いた)表現を担う人材が育つ場とは

平成25年度文化庁大学を活用した文化芸術推進事業「アート/メディア/身体表現に関わる専門スタッフ育成事業」の一環として、山口情報芸術センター[YCAM]副館長/アーティスティックディレクターの阿部一直氏とライゾマティクス 代表取締役/クリエイティヴ&テクニカル・ディレクターの齋藤精一氏をゲストに迎え、本学教授三輪眞弘と共に、文化施設、企業、大学という3つの視点から、これからのアート/メディア/身体表現を担う人材育成に関する諸問題を幅広く討議するシンポジウム「新しい文化の創成に向けて – これからのメディア(を用いた)表現を担う人材が育つ場とは」を行います。

こちらのシンポジウムへの参加を希望される方は文末のフォームよりお申込みください。

なお、シンポジウムの翌日1/19(日)には事業受講生およびIAMAS関係者を対象として、山口情報芸術センター[YCAM]より竹下暁子氏(パフォーミングアーツ・チーフ)、伊藤隆之氏(InterLab・チーフ)、会田大也氏(エデュケーションプログラム・チーフ)を迎え、YCAMの多岐にわたる事例を中心として、これからのメディア(を用いた)表現の担い手の在り方に関するワークショップを開催します。こちらは一般には非公開となります。

現在の「芸術」は従来の西洋美術や音楽などのジャンル的な枠組みを越え、映像作品はもとより「メディア・アート」という言葉に代表されるような、現代テクノロジーを用いた多岐にわたる発表形態によって成立しています。昨年、16回目を迎えた「文化庁メディア芸術祭」ではアート部門に「メディア・パフォーマンス」というカテゴリーが追加されたように、それらは単に美術館に「展示」されるような作品形態に留まらず、多様なパフォーマンスやイベントなども含む総合的な芸術ジャンルとして認知されるようになり、何よりもIAMASは1996年設立以来、国内外に先駆けてそのような新しい芸術表現の研究、創作を続ける拠点として世界的に評価されてきました。

しかし、「メディア・アート」、「メディア・パフォーマンス」などの展示や公演を行うには、美学的にも、技術的にも従来の展覧会や音楽会とは異なる知識や経験が必要であり、そのような企画を主導する人材が社会的に圧倒的に不足しています。それは、近年のメディア・アートに関連するイベントがこの分野を専門とするごくわずかの人々のみによってしか実現できないという事実が示すように、たとえ従来の美術館の学芸員や公演企画者がそのような意欲的な展覧会・イベントを手がけようとしても、現実的な問題として、その実現に必要な機材や技術、経費の計算などの知識はもとより、スケジューリングやアーカイビングなどの経験もなく事実上「手が出せない」状況にあるからです。

言うまでもなく、このような状況は社会における新しい文化の創成において大きな弱点であることから、今までこの分野において様々な経験と成果を蓄積してきたIAMASは新たに、作品創造のみならず、その発表・企画のエキスパート、すなわちメディア(を用いた)表現を専門とする、新しい文化創造を担うアート・ディレクターが育つ場を提供すべく今回の事業を実施します。

情報科学芸術大学院大学 メディア表現研究科 研究科長・教授 三輪眞弘

アート/メディア/身体表現に関わる専門スタッフ育成事業サイトより

 

日時

2014年01月18日 15:00 - 17:30

場所

情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 新校舎5F 大ホール(岐阜県大垣市領家町3−95)