反重力展

2013年9月14日から12月24日までの間、愛知県の豊田市美術館で「反重力展」が開催され、本学からはクワクボリョウタ准教授が出展しました。

「反重力展」は、「重力に抗する」反重力のイメージから出発し、「地上の価値観から離れ、宇宙的な視野を持つこと」が目指されました。そしてそこから「現代のユートピア観を考えること」へと繋がっていくような様々な作品が一同に会しました(鍵括弧内は、展覧会概要より引用)。

クワクボ准教授は新作《ロスト・グラヴィティ》を初公開しました。「LOST」シリーズでもおなじみの、クワクボ准教授の代名詞となりつつある「影」が壁面に投影される今作は、「LOST」シリーズとは異なり、光源が移動することによって影が動くのではなく、影の動きは、不動の光源を遮るものが移動することによって作り出されています。

展示台の上には五つの光源が設えられ、ざるやスポンジなどの私たちのごく身近に存在しているものが光源をそれぞれ遮ることによって、四方の壁面にそれらの影が投影されます。それぞれの光源には、光を遮るための何らかの物体、およびそれを回転させる土台、そして光を切り取るための「窓」を持つ板が与えられています。回転する物体の影は、窓によってトリミングされ、壁面に投影されます。さらに物体を回転させる土台は、それ自体が上下や左右に移動することによって、投影される影の「ロスト・グラヴィティ」感を演出します。

「LOST」シリーズより引き継がれる、光と影の中に浮かび上がる、物体自体の色彩のアクセント、そして本作に特有の、窓の裏に見られるもう一つの影の動き、そして各装置の動作音など、《ロスト・グラヴィティ》は多様な側面から多様な仕方で私たちの感覚へアプローチするものとなっていました。

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