
イアマス学生・卒業生各位
去る12月11日に県議会において、イアマスの費用対効果を中心としたイアマスの運営についての質問に対し、知事答弁において大学院大学への集約を基本としてイアマスの見直しを進めている旨の発表がありました。翌日の新聞各社の地方版に掲載されたその内容について、多くの方が驚かれたかと思います。また、ツイッター上でも様々な意見が述べられ、在校生のみならず卒業生の方々も気にかけてくださること、とても有り難いことと受け止めております。
イアマスの地域との連携の欠如などを要因として、学校運営を県財政に依存する立場から、それらに対する風当たりの強さは13年前の開校当時からあり、学校としてはそれ以上に国内外での評価を得ることによって、対応可能であり、岐阜県に取っても有益なはずという信念と方針のもと、教員、学生、卒業生がともに様々な方面で活躍しその成果も挙げて来ました。しかしながら、この数年は全国各地において地域集積型IT産業拠点の失敗や不景気などにより、文化的活動のみでは地域行政においては費用対効果としてカウントされないという厳しい状況にありました。特に昨年のリーマンショック以後、県財政の決定的な危機によって、県内の多くの事業や施設が廃止や統合に向かう中、イアマスはまず両校の完全廃止の検討の対象になりました。
このような状況に対し、今年度になってから、様々な検討がなされましたが、やはり全面廃止という厳しい選択の中にあり続けました。今回の知事の答弁はそのような中、近年の新しい方向性を持ったイアマスの成果も評価し、大学院大学を中心とはしますが、イアマスを残さなくてはならないという意思の現れとして、私どもは前向きに受け止めております。
設置者としての県は今後、具体的な方針を平成22年度予算案と同時に策定される行財政改革アクションプランで明確にされますが、その中で冒頭の決定がされますと、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミーは、平成22年度入学生が無事に卒業した後に廃止されることとなります。皆様にとっても県にとっても貴重な資産であるイアマスを将来にむけて存続させるという方針のもと、危機的財政下における苦渋の選択として理解して頂くよう御願いいたします。私としてはイアマス2校の特徴を維持しながら、新たな活動の拠点として目指していくことの決意を新たにしているところです。
もちろんその中で現在のアカデミーの学生の教育を保証し、できる限りサポートをして参ります。
今後はアカデミーの長所も大学院教育で取り込み、教員全体で学内のみならず、学外でも公開講座や研修、研究生制度などの新しい制度を導入しながら前向きにイアマスを作り上げていきたいと考えております。
幸いにも近年、モバイル型プラットホームの隆盛や各種開発環境の簡素化などにより、メディア表現が抱える技術的環境や一般的な認知度も増し、理解されない状況を脱し、楽しみ方や利便性について考える傾向へと移行しつつあります。これらの要素を取り入れながら、あたらしい分野とのつながりを増やし、より魅力ある場所としてイアマス並びに岐阜県を発展させる所存です。
これからのイアマスは地域リソースとともに外部へ発信しながら、研究や表現の質を高めていくというハードルを軽々と乗り越えていきたいと考えております。
イアマスのイメージがとても良いものとして皆様の心にあるように、過去だけにとらわれず、新しい環境と状況に置いてもつねに最先端であることを目指して様々なアプローチができるように目指していきます。そのためにも学生個人や教員個人にゆだねていたイアマスをより羽ばたけるようにプロデュースしていきたいと考えております。何れの機会においても、魅力のある場所としてイアマスを拡張するために皆さんのお力をお借りする必要がございます。
これからの予定についてまだ決定されておりませんが、誤解の無いようご配慮をお願いし、皆様のご支援に感謝いたします。
今後もできるだけ早めに情報を提示できるように努力して参りますが、イアマスを温かく見守って頂けますようよろしくお願いいたします。
関口敦仁
IAMAS学長
岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー
情報科学芸術大学院大学