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情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー学長挨拶
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情報科学芸術大学院大学
岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー 学長 関口敦仁
平成21年度より、情報科学芸術大学院大学ならびに岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー学長に就任するにあたり、ご挨拶申し上げます。昨今の世界的な状況の変化に対し、岐阜県および本学も大きな転機を迎えている時期に学長の大任をあずかり、責任の大きさを深く受けております。
本学のある大垣は岐阜県美濃地方の西に位置して西濃地域と呼ばれています。肥沃な土地と水に恵まれ、古くは古代から現代まで多くの人を育んできました。大垣は水の都と言われていますが、この付近は木曽三川と呼ばれる、木曽川、長良川、揖斐川の河川域に位置して、地下に多くの伏流水が流れている地域でもあります。本学の池にも昼夜問わず水が湧き続けています。 その恵まれた環境からこの地域は多くの人材を育て、特に農業生産のみならず、道具や生活用品の生産も含め、鎌倉時代には京都よりも文化的な中心があったと言われています。それは東西を結ぶ街道が必ずこの地域を通らなければならないという地理的な条件があり、多くの人が行き来し出会う場所として成立してきたことを証明しています。また、江戸時代には蘭学を中心とした学問の地として栄え、明治以降も多くの医学者を生み出して居ます。近代以降は繊維業や製造業を中心として栄えてきました。 本学はそのような様々な文化や学術が交差し出会う場所として、使命をもって存在していると考えています。大学院大学とアカデミーは学校制度こそ違え、英語の略称をとってイアマスと一つの呼び名でよばれ、親しまれています。 そして、この大垣を含む西濃を中心として、この地方を学術の社会実践の場として考え、持続性のある産業・文化への貢献を目指しています。 今世紀に入って、研究あるいは科学技術のあり方は大きく変わりつつあります。そしてそれらは芸術や文化の世界にも大きな変化をもたらしています。また、社会における高等教育の役割も大きく変化しつつあります。このような変化の早い現代においては、従来の方法論や思考法だけにこだわらない、若い研究者や表現者の活躍する機会が大きく広がると考えています。これまでの方法論にこだわって、同じ事を繰り返してしていたのでは様々な新しい成果を得ることは出来ません。このような今だからこそ、情報、環境、生命、倫理等の基礎概念と人文社会学系、理工系、医薬看護系のそれぞれの分野に対しても表現分野のノウハウは重要となってきています。 イアマスの精神とはあらゆる物の質を上げようする向上心を持って、異なる領域の組み合わせであっても果敢に新しい視点で対象にアプローチするという意志とイメージを持ち続けるということだと考えます。これから学生達のみならず教育・研究機関としてもこれから、様々な分野と接触する機会に多く巡り会うことでしょう。臆することなくあらゆる分野を理解し、統合してそれぞれの物語を作り出せるものと信じております。そして、これらの成果を社会実践の場へ還元していけるよう、本学をさらに発展・充実させ、改革に力を注いでいく所存です。 地域を始め、多くの皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。 |