IAMAS アクションプラン

 

IAMASは創立以来、その建学理念に基づいて、制作という行為を幅広い視野から捉え直し、科学的専門的技術と、哲学・思想的視野をともなう芸術的な制作行為とを融合させることで、新しい文化を創造する高度な表現者・研究者の育成を基本目標にかかげています。グローバル化のもとで社会が大きな変革を迫られる時代の中、社会的なシステム、さらには、我々の価値観を変える新しいイノベーションの創造が強く求められています。日々刻々、変貌を遂げる現代社会の諸動向を見据えながら、IAMASの「理念と目標」を起点とした知の創造が社会の持続的発展の実現につながり、ひいてはこれが社会的・文化的な貢献につながることを目指して、ここに「IAMAS アクションプラン」を策定するものです。

2013年4月策定

IAMASのビジョン

IAMASは芸術と科学の融合という理念を再確認しながら、現代文明におけるメディア表現を通して、新しい人のあり方を模索し続けます。

IAMASの指針

IAMASは設立以来の精神を以下の三つの方向において実現していきます。

1 教育: 失敗から学ぶこと

IAMASは多様な領域の専門家の積極的な交流によって教育が行われています。そこで学生たちは実社会とは異なって、制作や研究の「失敗」が許されています。失敗することで、自らの制作や研究の置かれているさまざまな立場や背景を考察し、より自由な制作・研究態度を身につけます。

2 社会: 社会的期待をつくること

IAMASは社会から何らかの「期待」をつねにされています。しかし、そうした期待に応えるだけでなく、IAMASが発信するアート、デザイン、エンジニアリングなどの成果によって、逆に新しく社会の期待やニーズを創造してゆく試みの方が重要です。それによって社会とつながることを目指します。

3 文化: IAMAS精神の構築へ

失敗を許容し、社会的期待を創造する。教育と社会に対する新しいありかたを「IAMAS精神」と捉えます。そして、学生も教員も、自らの生みだすものに対して歴史的かつ批評的なまなざしを注ぐことで、このIAMAS精神から「IAMAS文化」というより壮大な世界観、世界実践を構想し、模索しつづけます。

重点的施策

1 教育: IAMAS流の教育機会推進

異なる分野や背景の教員や学生たちが共に教え合い、また積極的に失敗から学ぶというIAMASの教育方針は、これからの未来を創造してゆく人材を育てる上で大変重要です。未来に対して批評的精神を持ちながらアイデアを創り、それを形にし、社会の中で意味を問い直すという全プロセスを学ぶことも、新しい社会の創造に向けて重要なポイントとなっていきます。IAMASでは、これからの未来社会を創っていく人材育成のため、IAMAS流教育を具体化する機会を学生および社会に向けてより広く提供していきます。

2 社会: 広い連携による社会的期待の創造

新しい未来や社会を創るには、新しい社会的期待の創造が必要です。IAMASはこれまで、常に新しいアートやものづくり、デザインの創造にかかわってきました。この社会的期待の創造に向けた機会を増やし、より多様な人たちと一緒に連携しながら、未来の社会づくりを進めていきます。

3 文化: IAMAS文化の発信とネットワーク強化

日本国内外で高く評価されてきたIAMASですが、IAMASがグローバルレベルで生み出しているIAMAS文化を、国内外の社会に向けてこれまで以上に発信していきます。同時に、卒業生やIAMAS連携パートナーやサポーターとのネットワークを強化することで、明確な批評性と予見性を持ったIAMAS文化を社会の中に広く、深く浸透させていきます。