授業科目

個人、グループ、社会という構成を特色としています。「特別研究科目」は研究活動に対する課題解決に必要な方法等を習得するゼミ形式によるチームティーチングを特色とする科目です。「綜合科目」は、プロジェクトや研究の成果に関し、自ら批評し社会的意義を問います。また、プロジェクトや研究を実践する為に必要な知識を習得する「専門科目」、実現する為の技能習得として「制作演習科目」を設けています。更に、本研究科は多分野の学問や経験を有する学生が入学することから、研究を進める上で必要となる共通基盤として「導入科目」を設け、早期に幅広い知識や技能の習得と研究目標に向けた足掛かりを築けるようにしています。

導入科目

モチーフワーク

科目のねらい・特色

モチーフワークは前半と後半、2つのパートから構成されます。前半では約1週間の期間を通じて、教員と学生それぞれのプレゼンテーションと、グループでのディスカッション、フィールドワークを通じて、IAMAS を構成するメンバーとして相互の理解を深めていきます。プレゼンテーションでは、多様なバックグラウンドを持つ参加者各自の視点を具現化していきます。グループでのディスカッションでは、メンバーを随時組み換え、様々な関連性の中から各自のメディア表現のありかたを探求します。フィールドワークでは、学外に出かけ、地域に対する理解を深めるとともに、その活用の可能性を探ります。

後半では、これまでの授業で生まれた成果物に対して、グループワークによって分析を試みます。客観的に多様な視点から考察を深めることで更なる可能性を探ります。

講義形態

プレゼンテーション、ディスカッション、フィールドワーク、グループワーク

講義計画・項目

個人、あるいはグループごとにフィールドワークや調査、議論を行います。最終的な成果としてプレゼンテーション、レポート提出を行います。

課題説明

  • 教員と学生によるプレゼンテーション(前半)
  • グループによるディスカッション(前半)
  • フィールドワーク(前半)
  • テーマ設定(後半)
  • グループワーク(後半)

教科書・参考書等

必要に応じて授業で紹介します。

導入科目

情報学基礎

科目のねらい・特色

情報技術は、現在激しく進化しつつあるあらゆる技術・サービスの根幹に位置し、その役割は重要性を増しながらも急速に一般・無意識化しています。この科目では、そのような情報技術を俯瞰し、その重要性を再認識しつつ、手の届くところに引き寄せることを目的とします。技術を学ぶだけではなく技術がどのように使われるか/使いたいかを意識できるよう、具体的なテーマに基づいた実習形式で、企画の提案からその具体化までをひととおり体験してみます。

講義形態

演習、レポート等

講義計画・項目

  • プログラミングの基本的な考え方
  • 開発環境について
  • 企画立案
  • 企画についてのフィールドワーク
  • 企画に基づいた開発、フィードバック
  • まとめ

教科書・参考書等

必要に応じて随時配付、指定します。

導入科目

メディア表現基礎

科目のねらい・特色

この授業では、メディア表現の基礎となる技術・考え方を映像インスタレーション作品の制作を通じて習得します。数多くの実践に携わる講師の指導のもと、展示の裏側や展示空間のとらえ方、設営に関する技法や技術的側面について集中的に学ぶ事を目的としています。

講義形態

演習

講義計画・項目

1日目 (1コマ)   導入 課題説明
    (2-4コマ) プロジェクター設置演習
2日目 (5-7コマ) プロジェクターによる実験、アイデアスケッチ
    (8コマ)   プラン発表
3日目 (9-12コマ) 課題制作展示
4日目 (13コマ)   課題制作展示
    (14-15コマ) 講評

綜合科目

綜合学A(現代美学特論)

科目のねらい・特色

現代アートやメディアアートとも密接な関わりを持つ「ポピュラーカルチャーとは何か?」という問題を考えます。
ポピュラー・カルチャーとは、娯楽を目的とした文化商品とみなされがちであるかもしれません。けれども注意深く検討してみると、そこには人間や社会について考える様々な手がかりを見出すことができます。アニメ、マンガ、ゲームなどについて、どのように理論的に語ることができるのか、それらを批評したり研究するとはどういうことなのか、それらは私たちの文化のどのような変容を指し示しているのか、といった問題を考察します。

講義形態

3人の担当者によるリレー講義とします。吉岡が代表者として最初の講義時に説明しますが、より具体的な進め方については各担当者の指示にしたがってください。

講義計画・項目

1「ポピュラー・カルチャーと無意識」
6/5(吉岡)

本講義の統一テーマである「ポピュラー・カルチャー」をどのようにとらえるべきか、それは他の文化から何によって区別されるのか、文化を「ポビュラー」たらしめるものは何かといった問題について、概観的な説明を試みます。
そのためにまず、私たちが知らず知らずに内面化している近代的な芸術観、「ハイ・カルチャー」という規範について考えます。次に、そうした高級文化ではすくい取ることのできない、20世紀以降の大衆社会・メディア社会における「無意識」という問題を考えます。精神分析と社会批判との関係を概説し、時間の許す限り、実際に私たちが親しんでいるポピュラーカルチャーの具体的事例が、どのような意味で「無意識」と関わりあっているのかについて考えます。

2「ポピュラー・カルチャーとメディア・テクノロジー」
6/20、7/11(室井)

現代「ポピュラー・カルチャー」と呼ばれているものは、前近代における民衆文化とは決定的に異なり、それはメディアとテクノロジーの進歩を度外視してはそもそも考えることができません。「ポピュラー・カルチャー」においては、ある領域ではテクノロジーが前景化され別の領域では意識化されることはありませんが、そうした表層的な現象を越えて、テクノロジーがポピュラー・カルチャーの「存在可能性の条件」となっていることは誰も否定できないでしょう。その意味で、ポピュラー・カルチャーについて問うことは、テクノロジーについて問うこと、とりわけコンピュータの普及以降のメディア・テクノロジーについて問うとこにほかなりません。
さて、コンピュータ以降のメディア・テクノロジーは、ぼくたちの世界観や身体になにか新しいものをもたらしたのでしょうか? 写真以降のテクノロジーに関するさまざまな議論を振り返ると同時に、新しいメディアにさらされている自分たちの具体的な経験をもとにして考えていきます。テクノロジーと技術の問題を対立や併存ではなく、もともと同じ活動性から始まったものとして捉え直し、グローバル・マーケットと経済活動に組み込まれてしまったジャンルとしてのメディアアートではない新しい「技芸」の可能性について、議論をしながら考えていきたいと思います。そうした議論を通過した上で、ふたたび「ポピュラー・カルチャー」をどのようにとらえればよいのかという問いに立ち戻ってみたいと思います。

3「ポピュラー・カルチャーの美学は可能か? 」
6/13、7/6(秋庭)

美学とはそもそも近代の学問であり、市民社会以降の「芸術」の役割やその制度性と不可分なものとして発達してきました。つまり美学とはその成立上、「モダン」な思考なのです。それではポストモダン、あるいはそれ以降の状況において、美学はどのような役割を果たすことができるのでしょうか。
とりわけ、近代芸術とはその到達範囲も社会的機能も大きく異なる「ポピュラー・カルチャー」を前にしたとき、美学にはいかなる課題が与えられているのか、「ポピュラー・カルチャー」について考えそれを分析するためには、美学はどのように自己を変容させる必要があるのか、そもそも、ポピュラー・カルチャーに美学は必要なのか? そうした原理的な問題について考えるために、近代美学の祖のひとりとされているカントの『判断力批判』とその歴史的受容を再検討します。カントの思想は近代の始まりであると同時に古いヨーロッパの形而上学の際にきわめて重要だからです。

4「ポピュラー・カルチャーとは何か? 」
7/20(秋庭・室井・吉岡)

最後の回では3人の講師が集まり、これまでの講義内容を踏まえて、学生と徹底的な議論を行う予定です。

教科書・参考書等

授業中に指示または配布します。

綜合科目

綜合学B(表象文化特論)

担当

科目のねらい・特色

メディア表現(ここで云うメディア表現は、アートやデザインに限局されず、より広大かつ精密な社会表現や精神表現を含めます)に関わる現実的かつ現代的問題を読解するために、さまざまな時代と人物、作品を事例にあげ、表現者ないし研究者としていかなる思考=志向=嗜好が可能かつ必要となるかについて自覚的に考える契機を討究します。

講義形態

講義(座学)

講義計画・項目

授業内でとりあげる人物はおよそ以下の通り(順不同):

レヴィ=ストロース、ミシェル・フーコー、メルロ=ポンティ、ロラン・バルト、ジャック・ラカン、ジル・ドゥルーズ、九鬼周造、土方巽、三島由紀夫、井筒俊彦など

授業内でとりあげるテーマはおよそ以下の通り(順不同):

現代思想、美学・美術史、美術解剖学、舞踊身体論、芸術批評、身体論、医療人類学、芸術療法、死生論など

教科書・参考書等

必要に応じて講義中に紹介します。

綜合科目

綜合学C(メディア・環境・芸術)

科目のねらい・特色

1945年以降、現在までのメディア表現を通史的に取り上げます。
本科目は、3人の担当教員の専門が異なることを特色とし、メディア技術の進展、メディア・リテラシーの変遷、現代美術の拡張を横断することがねらいです。担当教員それぞれの専門は、コンピュータ、ネットワーク、映像メディア学、芸術学。
講義を通じて、2年次の作品制作、論文執筆の準備として、学生自身のメディア表現研究のコンテクスト=歴史観を構築する手がかりを得て欲しいと考えています。

講義形態

講義、ディスカッション

講義計画・項目

講義は全15回。
原則3人の担当教員が、毎回、特定のテーマについて専門の分野から講義します。

教科書・参考書等

必要に応じ、授業内で指示します。(以下は、参考)

  • 山下裕二(編)『日本美術の現在・未来』小学館、 2016年
  • 椹木野衣(編)『拡張する戦後美術』小学館、 2015年
  • ジョナサン・クレーリー『24/7』NTT 出版、2015年
  • ロン・ホワイト『コンピューター& テクノロジー解体新書 ビジュアル版』SB クリエイティブ、2015年
  • 飯田豊(編著)『メディア技術史』北樹出版、2013年
  • 松井茂、伊村靖子(編)『虚像の時代 東野芳明美術批評選』 河出書房新社、2013年
  • ケイシー・リース他『FORM+CODE』BNN、2011年
  • ハル・フォスター『デザインと犯罪』平凡社、2011年
  • 坂村健『痛快! コンピュータ学』集英社、2002年
  • 藤幡正樹『アートとコンピュータ: 新しい美術の射程』慶應義塾大学出版会、1999年
  • 西垣通(編)『思想としてのパソコン』NTT 出版、1997年

その他(逐次刊行物、展覧会カタログ)等

 

専門科目

芸術特論A(情報×芸術)

科目のねらい・特色

音楽・映像・現代美術・メディアアートにおける表現を実作者からの視点をまじえて考察します。

講義形態

講義および演習

講義計画・項目

「映像表現」(担当:前田)

ランダム・アクセス可能な映像視聴が標準となった現在における時間芸術のあり方、モバイル端末からのリアルタイム配信が珍しいことではなくなった動画共有時代における劇場の可能性、多様な切り口から、現実世界と情報環境を同時に生きるこの時代の映像表現を考察します。
・映画史/写真表現/実験映画/ビデオアート

「インスタレーション」(担当:安藤)

インスタレーションを一つの表現形態としてではなく、表象空間と現実空間が互いに侵犯し合う、あるいは浸透し合う境界領域としてとらえ直します。授業では幾つかの美術表現をピックアップし、メディアの特性、表象・イメージの枠組み(フレーム)、展示の場、観客の視線を中心に考えます。
・絵画とインスタレーション/サイト・スペシフィック/映像インスタレーション

「音楽・作曲」(担当:三輪)

音楽を創る、作曲するとはこのメディア社会の中で一体何をすることなのでしょうか?コンピュータを用いた「作曲」の具体的な実践から未来の音楽と芸術創造について考えます。
・コンピュータ音楽/アルゴリズミック・コンポジション

教科書・参考書等

講義中に指示または配布します。

専門科目

芸術特論B(身体×芸術)

科目のねらい・特色

芸術表現(メディア表現を含む)を<歴史・身体・哲学>の三つの場所から計測します。すなわち、表現における美術史的考察、身体論的分析、および哲学的討究のそれぞれの手法を用いて、そもそも「表現」とは何であるかという根源的な問いかけに対する解答の(不)可能性を証明します。今年度はとくに身体論的分析を医学と美術の両方向からアプローチします。

講義形態

集中講義(座学)

講義計画・項目

  • 美術史的素材:フェルメール、ジャコメッティ、マグリット、デュシャン、サイ・トゥオンボリなど
  • 身体論的素材:維新派、ダムタイプ、劇団態変、土方巽、ROSAS など
  • 哲学的素材:カント、アドルノ、デリダ、 スティグレール、西田幾多郎など
  • 今日的素材:身体変工、コスプレ、J-POP、SNS、AKB48 など

教科書・参考書等

必要に応じて授業中に紹介します。

専門科目

芸術特論C(メディア×芸術)

科目のねらい・特色

1990年代初頭にあらわれた「メディアアート」と呼ばれる表現は、更新される情報技術をいち早く取り込み、諸領域を横断し、新旧のメディアをかつてない方法で連結するだけでなく新たなメディアを発明するなど、そのあり方自体が既存のフレームを逸脱していく運動としてとらえることができるでしょう。現在、ソーシャルメディアに代表されるコミュニケーションの変容、自然災害や環境・エネルギ―問題など、さまざまな問題がつながり人々に共有されはじめた社会において、「メディアアート」のもつ意味や可能性をあらためて検討することが必要となっています。それは同時にわたしたちの人間の存在や世界との関わりを再検討することにもなるでしょう。授業では毎回、担当する教員がそれぞれの視点からテーマに沿って事例を挙げ、問題提起および分析、考察を行います。また3人の教員による対話の機会を設けることで、問題の共有と相互触発を活性化します

講義形態

講義およびディスカッション

講義計画・項目

担当:四方

メディアアートの展開/ 環境的無意識/ 拡張されたキュレーション

担当:前林

インタラクションについて/環境と知覚、知覚と表象/メディアとリアリティ/感覚をつくる

担当:赤松

アートとメディアをめぐる身体性/感覚性/日常性/接続性/偏在性/商業性/クリティカル・サイクリング

教科書・参考書等

必要に応じて授業で紹介します。

専門科目

情報社会特論A(情報×社会)

科目のねらい・特色

我々の活動は全て何らかの社会性を持っていますが、現代社会では情報技術や情報モデルの変遷に伴って、社会的な活動の内容や形態が非常に多様なものになっています。一方、全てのミクロ、マクロ、メゾレベルの社会において、人とのインタラクションから問題解決や学習をおこなう能力として、社会知があげられます。このように社会が作り上げられる知のあり方や、その中で関わる情報の問題についてフォーカスをあてながら、社会をどのようにデザインできるのか、アプローチしていきます。
本講義では、人の活動形態や社会モデルの変遷が情報技術に何を求めてきたか、逆に情報モデルの進化が社会における種々な活動や社会モデルにどのような影響を与えてきたか、また今後の新たな社会モデル・情報モデルの可能性について、事例を挙げつつ概説します。

講義形態

講義、ディスカッション
講義に関連した課題が出ます。

講義計画・項目

  • 第1・2回(10/6 ドミニク)
    情報技術の批評的実装:コンセプト・プロトタイピング実践
  • 第3回(10/12 吉田)
    モデルの変遷と社会の変化(時系列面から)
  • 第4回(10/13 吉田)
    仕組みの連携と社会の変化 ( 連携の面から)
  • 第5・6 回(10/26,11/2 吉田)
    情報モデルと社会の変化についての課題発表と議論
  • 第7・8回(11/10 ドミニク)
    情報技術の批評的実装:コンセプト・プロトタイピング実践
  • 第9回(12/1 吉田)
    情報モデルと社会の変化についての課題発表と議論
  • 第10回(12/8 金山)
    コミュニティーと社会/ コミュニティデザイン
  • 第11回(12/14 金山)
    コミュニティーと社会/ コミュニティデザイン
  • 第12回(12/15 金山)
    コミュニティーと社会/ コミュニティデザイン
  • 第13・14回(1/19 ドミニク)
    情報技術の批評的実装:コンセプト・プロトタイピング実践
  • 第15回(1/26 金山)
    コミュニティーと社会/ コミュニティデザイン

教科書・参考書等

必要に応じて随時配布、指定します。

専門科目

情報社会特論B(身体×社会)

科目のねらい・特色

「情報と社会」を表象文化論的に読みかえて「身体と都市」とします。そして、現代において身体が、都市がいかなる様相を呈しているかについて、過去のすぐれた事例を紹介しつつ外挿することを試みます。身体と都市が、ときとして同じ顔を見せ、ときとして相容れない対立を喚起するそのダイナミズムを教室で体験することをねらいとします。

講義形態

3名の担当教員によるソロ講義および対話形式による授業

講義計画・項目

  • ベンヤミンの都市論
  • ベンヤミンの写真論
  • ベケットの演劇論
  • ベケットの都市論
  • バルトの写真論
  • バルトのメディア論
  • フーコーの狂気論
  • フーコーの監獄論

教科書・参考書等

授業中に紹介します。

専門科目

情報社会特論C(メディア×社会)

科目のねらい・特色

歴史的経緯を踏まえれば、一般的なメディアは戦争の道具の一部として始まったと言われていますが、その後マスメディアは発展して我々の生活に密接に関わってきました。しかし旧来型のマスメディアは役割りを終えようとしており、今後は多様化することが想定されます。そのような社会背景を鑑みると、これまでの受動的なメディアではなく、特性を把握した上で適切なメディアを選択して利用する、または状況に応じてカスタマイズしたり、更には自分で作る、ということが必要となります。そのため本講義では、多様化するメディアの現状を従来の視点から飛躍し、新たな視点から捉えることを試み、さらに新たな提案を模索し、今後のあるべきメディアの未来像を探求することを目的としています。

講義形態

座学・プレゼンテーション・ワークショップ・グループワークなど

講義計画・項目

1. 授業説明+メディアと社会

授業概要の説明と、現在のメディアの状況を取り上げ、メディアと社会、あるいは個人とメディアの関係について概観します。

2–4. メディアと社会を探る方法

インターネット時代における、社会とメディアの接点を多彩な視点で見つめ、それらをデザインする方法や仕組みについて学びます。

5–7. メディアと社会の課題抽出

リサーチやフィールドワークを通じて、メディアと社会における現況を調査し、課題の抽出を試みます。

8–11. メディアと社会に関する分析と提案

抽出した課題に対する新しい価値の分析と同時にそれに対する提案を探ります。学んだ方法や仕組みを具体的に試します。

12–14. メディアと社会の未来

提案するメディアを試行した結果を考察し、今後のメディアと社会のあり方について考えます。

15. まとめ

教科書・参考書等

必要に応じて随時配布、指定します。

専門科目

デザイン特論A(情報×デザイン)

科目のねらい・特色

情報はメディアを通じてどのように意味を変え、形を変え、蓄積されてきたのでしょう。人々はメディアによって、どのように情報を受け取ってきたのでしょう。またメディアのデザインによって、社会や暮しは大きく変化しましたが、そこへもたらされた功罪を客観的に検証します。

社会における様々な動向を読み解き、構造や仕組みなど俯瞰的にこれからのデザインについてディスカッションを行います。

講義形態

講義およびディスカッション
各回事前に文章(英文含む)を読みレポート提出を行います。

講義計画・項目

2016年度の講義事例

  • 汎用技術と表現
  • 戦後デザイン史
  • スペキュラティブデザイン
  • 考現学の「現在」
  • ゲストレクチャー:
    田川欣哉(takram design engineering 代表)
    松川昌平(慶應義塾大学SFC環境情報学部准教授)
    久保田晃弘(多摩美術大学情報デザイン学科情報芸術コース教授)

教科書・参考書等

必要に応じ配布します。

専門科目

デザイン特論B(身体×デザイン)

科目のねらい・特色

技術の進化に伴い、ますます身体機能が拡張・改変されつつあります。本講義では、これに密接に関わる研究や技術を具体的に取り上げ、身体にとってのデザインとは何かについて考察します。
前半では知覚の仕組みと社会ネットワークにより変化した関係性やコミュニケーションについて、講義、輪読形式で学びます。後半では、これらの知識を活用しつつ、既存研究の調査分析し、身体とそれを取り巻く環境の変革に着目した新しいインタフェースについての考察と提案を演習形式で行います。

講義形態

講義、輪読

講義計画・項目

  • シンギュラリティーについて
  • プレ・シンギュラリティーについて
  • 現時点での先進的研究事例について
  • 人類の今後について

教科書・参考書等

  • レイ・カーツワイル ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき/日本放送出版協会
  • 齊藤 元章 エクサスケールの衝撃/ PHP 研究所

その他、必要に応じて随時配布、指定します。

専門科目

デザイン特論C(メディア×デザイン)

科目のねらい・特色

デザインに関しては先人達によるさまざまな理論や方法論がありますが、現実的にはその通りに実行できるものはありません。デザインプロセスやデジタルファブリケーション、インタラクションなどのトピックについてレビューしディスカッションすることを通じて、研究を進める上で必要となる知見や理論、方法論を学びます。

講義形態

基本的な形態として、指定したテキストについて割当を決めて各自が丁寧に読んで要約して発表し、それを元に全員で多様な視点からディスカッションすることを通じて理解を深める、ということを毎回繰り返します。なお、コミュニケーション言語は英語を基本とします。

講義計画・項目

テキストの輪読による発表とディスカッション

教科書・参考書等

テキストは授業開講時に日本語または英語で最適なものを指定します。参考までに、昨年度はデザインプロセスやデジタルファブリケーションに関する英語論文を用いました。

制作演習科目

プロジェクト技術演習

科目のねらい・特色

プロジェクト実習を実施するにあたり、表現の口耳となる実践的なスキルの修得と同時に、表現の手足となる先進的な加工装置等についての実習を目的としたオムニバス形式の科目です。現代社会における問題の発見や解決方法の実習を通じて、専門性に自足することのない複眼的な視野、および実践的関心を基盤とする 理論形成能力の育成を目指します。研究能力の修得とその基礎となる知の内実化を培い、基礎理論と調査分析法・論文作成のためのデータ収集・分析、レポート執筆に至るまで、具体的な研究方法の習得を目指します。研究の段階を丹念に辿り、それをミニリサーチとしてまとめることで、目の前の事象を多角的に捉え、その成果を学術的な論文に仕上げていくため、どの分野の研究者にも必須の能力、実践へ向けた理論の再構成を思考するアカデミック・トレーニング等を行います。

講義形態

講義、プレゼンテーション、ワークショップ

講義計画・項目

  • 論文調査:
    研究論文等を書く場合必ず必要となる、研究の前段階で必要な論文の調査方法、効率的な論文の読み方を学びます。
  • 文面構成:
    論文の役割やルールなど、論文を執筆する際に知っておくべき事柄を学びます。
  • 社会調査/ 行動分析/ 統計分析:
    ユーザの反応や意図を洩らすことなく捉え、調査、分析する手法を学びます。初期のニーズ調査や問題発見、フィードバックフェーズにおける試作品の評価につながる技術です。
  • ワークショップデザイン:
    ワークショップについて理論や体系などを学び、実践する方法を獲得します。
  • 情報工学:
    プログラミングの導入などの情報処理を主とする工学的な実現方法を学びます。
  • 3D プリンタ・レーザー加工演習:
    立体物の作成ができる積層3Dプリンタの使い方を、CAD の操作から学び、最先端の造形手法を学びます。また同様に、レーザーにより素材を切断、彫刻する装置の使い方を学び、試作造形力の強化を狙います。

教科書・参考書等

テキストは適時配布します。
また必要に応じて授業で紹介します。

制作演習科目

情報デザイン演習

科目のねらい・特色

ユニークなデザインメソッドや思考ダイアグラムのリサーチから、デザイン開発やアイデア、ディシジョンメイキングの上でそれらの方法論がどのように有効かを検証します。さらに具体的なテーマを設定して、物とユーザ、それを結ぶ情報との複雑な相互関係を理解し、デザインの開発、プロトタイピングを行い、最後にドキュメンテーションを行い、プレゼンテーションスキルを向上させます。さらにインターネット環境を踏まえたグラフィックデザインメソッドに着目し、メディアに関する情報デザインについて講義と実践を交え考察します。
ウェブでは情報アーキテクチャーという概念が一般的になり、構造の重要さが認識されるようになっており、ウェブデザインという中でデザインの構造化を理解します。グラフィックデザインでは造形基礎言語を学びながらメッセージを効果的に伝えるデザインについての理解を深めます。

講義形態

講義と実践およびディスカッション

講義計画・項目

担当:古堅(8/23)

アルゴリズミックにグラフィックを作成する手法を学ぶ。一般的に「絵」というものは手と筆具を使って作成していくものであるが、この授業ではプログラミングを使い「計画的」に絵を構築する。
手作業では身体的な抑揚を絵に込めることができるが、その反面、反復、規則性、大量などの要素を盛り込むことが困難である。授業ではJavascript内に実装されているCanvas機能を活用して、コンピュータを使ってアルゴリズミックに絵を構築する方法を体験的に学ぶ。

担当: Andreas Schneider (9/4)

  1. Overview of Design Thinking Methods and Models
  2. Introduction to Design Factors: Background,Design Specifi c Views, Extended Views
  3. Identifi cation of specific Use-Cases
  4. Analysis and References
  5. Proposition
  6. Conclusion / Presentation

担当:中谷(9/8)

ドキュメンテーションとプレゼンテーション

教科書・参考書等

テキストは適時配布します。
必要に応じて授業で紹介します。

制作演習科目

メディアデザイン演習

担当

科目のねらい・特色

紙媒体から映像、電子メディアに至るまで、デジタル技術によって拡張されたグラフィックデザイン領域とその周辺の知識を体系的に学び、それらの影響関係について考察する。

講義形態

集中講義とワークショップによる

講義計画・項目

  • メディアの影響関係1(デザイニング・プログラム)
  • メディアの影響関係2(パラメトリックデザイン)
  • 文字によるコミュニケーション1(タイプフェイスデザイン)
  • 文字によるコミュニケーション2(タイポグラフィ)
  • 図によるインフォメーション1(インフォグラフィックス)
  • 図によるインフォメーション2(データヴィジュアライゼーション)

上記から、履修者の要望を踏まえて複数項目選択し、集中講義とワークショップを構成する。

教科書・参考書等

特になし。
必要な場合、適宣配布します。

制作演習科目

インタラクティブメディア演習

科目のねらい・特色

電子デバイスを軸とした、インタラクティブな作品の個人制作を通して、着想から電子回路の実装、プログラミング、造形、プレゼンテーションまでの一連のプロセスを体験します。
指定した素材とデバイスを使ってさまざまなインタラクションの試行を繰り返し、感覚的に面白いと感じた事を抽出し、それらを分析して一般化する方法を模索します。

講義形態

制作実習とディスカッション

講義計画・項目

  • 素材と遊ぶ
  • 感覚の収集と分析
  • 電子回路とプログラム
  • 造形
  • 展示

教科書・参考書等

必要に応じ、授業で紹介します。

プロジェクト科目

プロジェクト実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

科目のねらい・特色

プロジェクト科目に配置されたプロジェクト実習I・II・III・IV は、本学で最も特色ある科目のひとつであり、修士研究を行う枠組みとしての役割を果たす重要な科目です。メディア表現の社会的な意味をはかり、社会へ向けた成果の発信や外部との連携を強く意識し、領域横断的に運営されます。この科目の目的は、協同活動によって複数の領域のノウハウ、経験を効果的に統合し、より高度な研究成果、技術開発を目指すところにあります。また、教育的な効果を内部に求めつつ、同時にその成果を外へと還元していくことが考えられています。この領域横断的な科目を履修することによって、広い視野と企画力、組織力、加えてアイディアを実現にまで導くマネージメント能力などを身につけることを目指します。プロジェクトの詳細については「2.9 プロジェクト一覧」の各シラバスを参照してください。

講義計画・項目

各プロジェクトで決められたミーティングを基本として、さらに随時、各自が研究を進めます。プロジェクトの研究成果は、学会や研究会での学術的交流活動、国内外の展覧会での展示、本学が運営するイベントやオープンハウスなどでの発表が設定されます。

特別研究科目

特別研究1・2A・2B

科目のねらい・特色

修士研究に関する研究指導、またその過程と問題解決方法などの指導を、研究指導教員が研究指導にあたります。主指導教員には、研究指導資格のある教員があたります。また学生の取り組む主題が複数の領域に係る際には、同様に資格のある副指導教員をあて、その研究指導にあたります。このような複数指導体制でも教育研究指導の責任は主指導教員にあります。最終的な評価もまた主指導教員と副指導教員2名の合計3名で行います。特別研究1・2は各学年に対応し、2Aは2年前期に、2Bは2年後期に実施しています。
この科目の単位を取得するには、積極的に研究指導を受けるだけでなく、学期ごとに複数教員との面接(自らの研究・作品の意図および内容、進捗状況などを説明し、それに対して意見、アドバイスを受ける)を実施する必要があります。また、1年次は年次制作発表において作品発表と研究中間報告、報告書の提出が必要です。2年次は構想発表と研究中間発表など、修士取得に掛かる発表等を必要とします。

講義形態

ゼミ、面談、発表

講義計画・項目

  • 年次制作発表
  • 研究報告(修士研究構想発表、中間発表)
  • 特別面談

教科書・参考書等

主指導教員らが学生の研究主題にあわせて適宜紹介します。