情報科学芸術大学院大学｜スタジオ 1
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展示形態：インスタレーション


「影おくり」という遊びがある。晴れた日に地面に落ちる自分の影を２０秒ほどじっと見つめ、次に空を見上げると空に白く自分の像が映って見えるというものだ。私は子供の頃、この遊びに他の影を使った遊びとは違う奇妙な感覚を抱いていた。 子供はよく「影が私の後をついてくる」「鏡が私のマネをする」といった言い方をする。これは自分の像が、自分の後ろにいるような感じ方をしているからではないだろうか。私が潜在的に意識しているであろう「私」の像と目の前に現れる「私」の像を比較することによって「私」の像は「私」でなくなる。私はその体験を可能にする空間と、体験によって見えるものに興味を持っている。