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白井陽子


国際情報科学芸術アカデミー|DSP コース


花荒れ



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展示形態:インスタレーション、花、テーブル(台)


昆虫に花粉を運んでもらうために、美しい花に進化を遂げた虫媒花と人間に共通点を感じ、花が肌荒れを起こしている姿を創造しました。肌荒れは摂取している食物や生活習慣、精神的原因がほとんどで、人間の内側が表れていることが多く、花が肌荒れしている様子を見たものは花にあるはずのない心情を読み取ろうとします。花の美しさに対する嫉妬もさることながら、このような花の心情を表出させたかったのです。もちろんそれは人間の一方的な思い込みであり、想像です。しかし、自らと同じ悩みを持つ花に鑑賞者は共鳴し、再び自らの内側にある悩みに気づくのだと思います。

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