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08年01月13日[IAMAS2008コラム]先生の目線:第一回

IAMAS2008ウェブサイトでは、今後会期までの約2ヶ月間[IAMAS2008コラム]と題した二つの連載をお届けします。
まず一つ目は先生たちの視点。長年IAMASの個性溢れる学生たちをその豊富な知識と経験と忍耐力(?)で指導してきた先生方の目から、今年のIAMAS2008とその学生についてのお話を伺います。
第一回目はアカデミーDSPコースの小林茂准教授からのコメントをご紹介します。
小林准教授はIAMAS2008の担当教員として、実行委員をサポートしていただいています。

[小林茂先生からのコメント]

今年の卒業制作展に出展している人達の顔を見る時、思い出すのは約一年半前に開催された「SnapShot」展です。この展覧会は「展開中の作業をある時点で切り出して、簡潔に提示する」ということをテーマに、「岐阜おおがきビエンナーレ」の併催イベントとして開催したもので、ソフトピアジャパンセンターのIAMASメディアラボとIAMASマルチメディア工房で展示とパフォーマンスを行いました。

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改めて確認してみると、これは今回の全出展者の約半分に当たる約20名が参加していたイベントでした。この時は、初めて本格的な展示を経験するメンバーも多い中、新作を作りつつ平行して展示についても準備していく、ということでかなり大変だったと思います。しかし、その時の経験は今回の展覧会の準備の様子を見ているとあちこちに活かされているようです。
IAMASは学年ごとにいろいろなカラーがあるようですが、今年の人達は個々を尊重しつつ、お互いにうまく協力して進めるのが得意なメンバーが多いようです。展覧会というのはかなり大変な仕事で、全員の協力がないとコアメンバーだけががんばってもどうにもなりません。
また、共同作業がうまく行った展覧会というのは、そうした裏側を知らない人が見ても不思議と伝わってくるものです。残りの期間もわずかになりました。それぞれが自分の展示を準備しつつ展覧会全体の作業もある、ということでかなり大変だと思いますが、チームワークで乗り切ってもらえたら、と思っています。
もし、一年半前の展覧会をご覧になった方がいらっしゃれば、あの時のスナップショットがその後どのような変貌を遂げたのか、という視点でもみていただくと、より楽しんでいただけるかもしれません。

小林茂
岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー
DSPコース 准教授

小林先生、どうもありがとうございました。