修了研究発表会 プロジェクト研究発表会

Mouse to Mouse


「冷凍マウス」という鼠の死体からそれぞれ白(骨組織)と黒(肉組織)の顔料を制作し、その顔料を用い、もとの冷凍マウスの姿が蘇るかのような描画法によって一枚の絵画を制作した。
“ Mouse to Mouse ”は、その絵画を中心とするインスタレーション作品である。人為的な操作が重ねられている「死体の変容」を見つめることが作品のテーマである。しかし、そのこと以上に、冷凍マウスと過ごした3ヶ月を、僕は忘れることができないし、忘れはしないだろう。
制作協力:冷凍マウス
作品要素
「Mouse to Mouse - 死体図 -」:写真プリント(被写体:ビニール袋入り冷凍マウス)
「Mouse to Mouse - 白、黒、 -」:35ミリスライド(ポジフィルム)、スライド・プロジェクター10(被写体:解体される冷凍マウス)
「Mouse to Mouse - 絵相 -」:絵画(顔料:解体された冷凍マウス)
桒原 寿行
1986 愛知生まれ
2005-09 東京藝術大学、
2009-11 東京藝術大学大学院、
2011- 情報科学芸術大学院大学
2013 第16回 岡本太郎現代芸術賞 特別賞