修了研究発表会 プロジェクト研究発表会

アドバンストデザインプロジェクト


未来を見据えた様々なアイデアを、実稼働するアドバンストモデルとして具現化し、それによって人とメディアの間のインタラクションについて考察することを目的としています。具現化する手法を応用し、株式会社豊田中央研究所との共同研究を通して、アドバンストデザインを社会と結びつける取り組みを行なっています。また同時に、アドバンストデザインの具現化に必要な、デザインプロセスに関する研究をGenerative Idea Flowと共に行なっています。
代表:鈴木宣也
出展作品
「iPumping」
作者:土井 了慧
近年 iPad などタブレット端末が普及し、こどもを対象としたアプリケーションも存在する。 そこで2種類のオブジェクトを用いて iPad 上で操作すると、アニメーションの風船が空気の音 と同時に、膨らんだり縮むアプリケーションの玩具を提案。オブジェクトのアフォーダンスとコンテンツを関係づけることで、タッチパネルディスプレイにおける操作の意味付けを考える。
技術要素
iPad
オブジェクト:ポンプ、3Dプリンタ造形物
開発環境:openFrameworks
「GrayBox」
作者:市野 昌宏
スイッチの付いたボックスを連結させ、スイッチ操作に対して起こる反応を楽しむ玩具。スイッチを操作するとケーブルで連結された隣のボックスのスイッチも同じ状態になる。機械と機械の関係性、及びそれを操ることに楽しみを見いだせるか、という人と機械の関係性を表現できないかと模索した作品。
技術要素
造形部:3D プリンター(ABS)、サーボモータ(既製品)、スイッチ(既製品)
システム部:ダ・ヴィンチ32U(隣接Boxとの通信、スイッチ状態チェック、サーボモータ駆動)※ダ・ヴィンチ32UはArduino互換基盤
「ダウシンクロット」
作者:両角 佑子
体験する二人の気が合うかどうかを試みる作品。互いがこれを両手に持って対面し、ロッドの先どうしを近づけ合うようにする。一定の距離で先端がぶれずにいたとき、内部のモーターが回転し、ロッドがクロスする。
これはダウジングで水脈を見つけたときの動作と同じである。
技術要素
造形部:3D プリンター(ABS)、アルミパイプ
システム部:ArduinoProMini(ステッピングモーターの角度制御、赤外線の受信)ステッピングモータードライバ(ステッピングモーターへの電源供給)
「パラレール」
作者:金原 佑樹
長い歴史を持つ『プラレール』の遊び方を拡張した作品。
既存の先頭車両に新たなセンサー車両を連結させ、レールには白黒に印刷した紙を貼っている。列車がレールの上を通ると、レールの白黒を読み取り、音を奏でながら走行する。
既製品とその拡張からモノとユーザーの関係を変える提案。
技術要素
造形部:3Dプリンター(ABS)、プラレール(既製品)
システム部:openFrameworks(ArduinoFioと通信、サウンド再生)、Arduino Fio(レールの白黒判別)
「airmeeting」
作者:石郷祐介 / 市野昌宏 / 金原佑樹 / 土井了慧 / 両角佑子
公共の場の空調設定を合議によって決定するシステム。
スマートフォンからユーザの「暑い」「寒い」という意見を集約することで、その場を共有するすべての人々が快適だと感じる空調設定を実現させます。
(第7回金の卵オールスターデザインショーケース出展作品)
技術要素
ハードウェア:サーバ、iPhone/iPod touch、Arduino、USBファン、無線LANアダプタ
iPhoneアプリ:iOS SDK
サーバ:PHP(各意見の受信、エアコン情報の送信(json 形式)、合議アルゴリズム)、MySQL(エアコン情報、ユーザ情報)
「チャンバライザー」
作者:田中誠人 / 平澤誠士
チャンバライザーとは、その名の通りチャンバラごっこを基にした体感型電子玩具です。どこにでも持ち運べる小型のデバイスで、刀を振るという直感的な操作で遊ぶことができます。その為、場所や人数の制限がなく、誰でも気軽に参加することができます。
技術要素
基板回路:加速度センサ、赤外線センサ、赤外線LED、振動モータ、LED、スピーカ、オーディオサウンドモジュール、PICマイコン
開発環境:MPLAB IDE、C言語、CCSコンパイラ
筐体素材:ABS