拡張版モチーフワークとは

IAMAS入学後最初の授業である「モチーフワーク」を拡張し、Think(考え)、Make(作り)、Communicate(伝える)という一連の流れをチームで短期間に集中して行い、今後の研究を進めていく上での基礎を学ぶことを目的とした授業です。情報学基礎、プロジェクト技術演習、総合学A、メディア表現基礎という4つの科目の総称で、各授業を区切られた期間で連続的に実施することで、一つの大きな文脈の中で集中して取り組めるようにしました。

Make概要

4月24日から5月17日までの3週間は、チームごとに取り組む課題を設定し、それに対するアイデアを紙とペンでスケッチし、各チーム内で共有しながら発展させました。続いて、ArduinoとiOS、レーザー加工機と3Dプリンターを用いて、実際に触れられる「ハードウェア」としてスケッチする手法を学びました。

Communicate概要

5月20日から31日までの2週間は、「Make」パートで各グループがまとめたプランを「どのように、誰に対して、伝えるか」その方法を探りました。ウェブプレゼンテーション、撮影ワークショップなどのレクチャーを受講し、最終的にはIAMASのウェブページで発表することを目指しました。

6つのチーム

モチーフワークで共有した個々の背景や関心、IAMASで取り組みたいことを元に3〜4名でチームを構成しました。個人ではなくチームで行うことにより、アートやデザイン、エンジニアリング、社会学などの多様な背景や視点、スキルを持つ仲間を理解して共通言語を持ち、共同して制作を進めることの大切さと難しさを同時に学びました。

教員コメント(学科長)

新入生にとっての最初の授業、モチーフワークはIAMAS開校以来の伝統として毎年様々なプログラムが試みられてきました。それは学生と教員が、そして学生同士が初めて知り合う大切な場であると同時に、異なる分野の経験・知識を持つ新入生たちがIAMASという名のひとつの「文化」に出会う最初の機会でもあります。期間を拡大して行われた今年のモチーフワークも、とても充実した部分と反省すべき部分がありました。しかし、常に時代に即した新しいカリキュラムを試行錯誤していく教員の姿勢が明確に伝わってくるものであったという点で、今年もまた、新入生は生きた「IAMAS文化」を十分に感じとることができたはずです。(三輪眞弘)

教員コメント(担当教員)

拡張版モチーフワークは、今年度からの新しい形態としてカリキュラムの一部を再構成するかたちで実施しました。最初に出会ってから二週間というメンバー同士で一月以上という期間に渡って個人ではなくチームで進めるということで、メンバー間の意見の相違や期間に対する目標設定など、様々な課題があったと思います。ただ、どのような研究や制作を行うにしても一人でできることには限界があり、大なり小なりチームで取り組むことは必須です。また、何かよいものをつくることがゴールでなく、それをテキストや静止画、動画などの手段を用いて人に伝えて初めて意味を持ちます。これらは、座学で学べることではなく、実際の課題に取り組むことでしか学べないものです。今回学んだことを元に、同じ時期に入学した仲間達や先輩、教員と共に様々な活動に取り組んでいって欲しいと思います。(小林茂)