プロジェクト

プロジェクトは修士研究を行う枠組みとしての役割を果たす重要な科目です。メディア表現の社会的な意味をはかり、社会へ向けた成果の発信や外部との連携を強く意識し、領域横断的に運営されます。協同活動によって複数の領域のノウハウ、経験を効果的に統合し、より高度な研究成果、技術開発を目指すところにあります。また、広い視野と企画力、組織力、加えてアイディアを実現にまで導くマネージメント能力などを身につけることを目指します。

アートを/で考えるプロジェクト

アートを/で考えるプロジェクト

研究代表者:
小林 昌廣
研究分担者:
安藤 泰彦

研究期間

2012年 - 現在

研究概要

このプロジェクトは、アート作品の発表や展示企画、パフォーマンス、批評など、学生の多様なアートの実践と研究を支えるためのプロジェクトです。それぞれの活動のプレゼンテーションとディスカッション、文献講読、展覧会の鑑賞と批評などを中心にゼミ形式ですすめます。

今年度も、メディア・アート、アートと地域性、アートと身体などのキーワードの中からテーマを絞り込んでディスカッションできればと考えています。

各地の展覧会やイベントに可能な限り足を運び、「アートの現在」を体感することをめざし、同時に<表現>に関わる文献を読み進めます。

「アートを/で考えるプロジェクト」という言葉には、アートの表現自体を考えるという意味と、アートの作品・制作を通して、社会的・文化的諸問題を考えるという二つの意味が含まれています。

研究計画

リサーチ(文献、電子書籍、展覧会)、ディスカッション、展覧会の鑑賞と批評成果報告の検討

活動報告

あしたをプロトタイピングするプロジェクト

あしたをプロトタイピングするプロジェクト

研究代表者:
鈴木 宣也
研究分担者:
赤羽 亨

研究期間

2014年 - 現在

研究概要

現状の社会課題を抽出し、未来を見据えたプロトタイプの実現と、それによる未来像の創出、そしてプロトタイプの現実化を念頭に活動するプロジェクトです。プロトタイプとは、ユーザエクスペリエンスを考慮したインタラクションデザインを実践するとともに、情報通信技術を利用しながら社会における意義を検討しながら、実稼働し体験可能な「モノ」だけではなく、教育的ワークショップや社会基盤システムなどへ向けた試行的な取り組みとしての「コト」も含みます。

実現する為に利用する思考ツールやデザインプロセスなどは、プロトタイプの意味や価値を左右する重要な役割があります。そこでプロジェクトでは、これまでにIAMAS で編み出したプロトタイピングメソッドや、一般的なデザイン思考や人間中心設計、サービスデザイン思考などを試行しながら、その思考ツールやデザインプロセスも同時に研究対象として検討していきます。またこのプロジェクトではひとりで作るのではなく、学生同士あるいは教員も含め共創することを体験し、プロジェクトを自分たちで推進するための方法論の獲得も含まれます。

研究計画

研究テーマの設定から、そのテーマにかかるアイデア創出、プロトタイプ実現、展示・実験によるフィードバック抽出、これら一連のプロセスを経験します。

教員・学生が企画する複数の勉強会を実施し、知識と技術の両面の習得と共に、共創するための礎を築きます。思考ツールやデザインプロセス、プログラミングなどに関する検討など随時進めていきます。

前期は研究テーマの検討と技術修得を主に活動し、リサーチワークやアイデア創出を重点的に実施します。次に8月に実施される予定の展示会への出展を目指しプロトタイプを実現していきます。さらに展示や、9月や3月に開催される学会などをマイルストーンとして設定し研究を進めます。

活動報告

あたらしいTOYプロジェクト

あたらしいTOYプロジェクト

研究代表者:
クワクボリョウタ
研究分担者:
金山 智子

研究期間

2016年 - 現在

研究概要

本プロジェクトは参加者各自の選んだテーマを巡って、「作る」「伝える」「考える」の3つの過程を循環しながら新しいクリエイションのあり方を模索します。

現代社会の抱える大きな問題のひとつにアカデミズムとポピュリズムの乖離が挙げられます。研究の場と社会との接点においてそれは、専門化を進めれば進めるほど人に伝わらなくなるジレンマとして表れています。

一方で、どんなに些細な考えや発見でも、誰が・誰に・どのように伝えるかでその意味合いが重大なものとなる事があるように、メディア表現を研究する上では、表現の内容を問うことが重要なのはもちろんのこと、いかに伝えるかという問題も無視することは出来ません。そのため、ここではクリエイションを「作る」「伝える」「考える」の連続したプロセスとして捉えて実践的に取り組んでいきます。

制作にあたっては「アート」「デザイン」「エンターテイメント」「エンジニアリング」という既存のジャンルから想起される「らしさ」や「~であるべき」にとらわれることなく、各自の興味を存分に掘り下げ、人や社会とコミュニケーションをとる事に専念するため、TOY(おもちゃ)という枠組みを設定して進めていきます。

同様に発表についても従来の発表形式にこだわらず、各自のテーマに応じて商業施設・公共空間・学校・家庭などざまざまな場と人々を対象とした発表と対話の機会を設定し、TOY を通じて広く人々や社会とのコミュニケーションを試みていきます。

これらのアプローチは必ずしもそれぞれのジャンル・専門領域を軽視するものではなく、最終的には各文脈に照らして再評価し、自分の行ったクリエイションを位置づけることを想定しています。そのために折りを見て学内外から各領域のスペシャリストをゲストとして招き、コメントやディスカッションを行います。

研究計画

  • 予備的習作
  • 参考文献、事例、展示等のリサーチ
  • 各自の制作と相互レビュー
  • 対外発表(展示、ワークショップその他)とフィードバック
  • ゲストによるレクチャー、ディスカッション
  • 個別の制作・プロジェクト全体の成果評価

関連する活動

HDII 高精細映像技術を用いた表現研究プロジェクト

HDII 高精細映像技術を用いた表現研究プロジェクト

研究代表者:
前田 真二郎
研究分担者:
瀬川 晃

研究期間

2014年 - 現在

研究概要

各家庭に大型液晶テレビが普及したのは2000年代後半のことでした。地上テレビ放送が完全にデジタル化した2012年を境に急激だったともいえるHD映像の標準化については落ち着いた印象がありますが、我々をとり囲む映像環境は近年さらに高解像度化しています。スマートフォンで4Kフォーマットの動画が撮影できることも珍しくなくなってきました。総務省が作成したロードマップによりますと2016年には現行の16倍にあたる8Kテレビの試験放送を開始するとあります。動画共有サイトYouTubeでは、すでに再生環境は整ってないにも関わらず8K動画の対応を開始しています。

2000年代後半にHDフォーマットが登場した直後には、現在のデジタルサイネージやフォトフレームがこれほど普及すると想像できた人はそれほど多くはいなかったのではないでしょうか。映像の高解像度化は従来よりも繊細な描写を実現するといった単純なことではなく、新たな表現形式を創出してきた事実があります。それらのことを踏まえてさらなる映像表現を模索することが本プロジェクトの目的です。

2016年度は8Kフォーマットによる映像制作も実践的にすすめます。

研究計画

  • 調査・機材テスト
  • ディスカッション
  • 作品・コンテンツの制作
  • 映像業界との連携
  • 成果発表
  • 例:オープンハウス
  • PJ 発表会など

活動報告

Craft, Fabrication and Sustainabilityプロジェクト

Craft, Fabrication and Sustainabilityプロジェクト

研究代表者:
小林 茂
研究分担者:
ジェームズ ギブソン|山下健(研究補助員)

研究期間

2014年 - 現在

研究概要

岐阜県立森林文化アカデミーや株式会社TAB、株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)などと連携し、それぞれの持つスキルやノウハウ、手法を共有し、手仕事とデジタルファブリケーションを組み合わせた持続可能なスモールビジネスのためのプラットフォームを探求します。

3Dプリンタやレーザー加工機、CNCといったデジタル工作機械によりデジタルデータを元に「製造」するデジタルファブリケーションは、デジタル工作機械を備えた市民工房とその世界的なネットワークである「FabLab」などを中心に「ファブ」として広く認知されつつあります。一方で、手作業を中心に発展してきた工芸においても、ファブを手法として取り入れようとする動きが出てきました。これら2つの要素の掛け合わせによる新しい産業領域の可能性について、最初から経済的な持続可能性も視野に入れながら探求します。

研究計画

デジタル工作機械を活用し、工芸分野の人々とも連携しながら家具や住宅の内装などについて様々なアイデアを1/1スケールで制作していきます。それをMaker Faireのようなイベントで展示したり、試験的に販売したりすることを通じて製品としての実現性を検証していきます。なお、コミュニケーションの言語は日本語及び英語で行います。

活動報告

体験拡張環境プロジェクト

体験拡張環境プロジェクト

研究代表者:
平林 真実
研究分担者:
小林 孝浩

研究期間

2015年 - 現在

研究概要

人工知能が全人類の知能を凌駕する技術的特異点(シンギュラリティ)に達した世界では、従来の延長による考え方や技術予測は不可能となるなど、大きなパラダイムの変化が予想されています。本プロジェクトでは、シンギュラリティーが及ぼすであろう影響を考察しつつ、我々の体験が拡張される環境を創出するための研究を行います。

特にリアルタイム時空間、インターネットなどの情報空間、知能ロボットなどを対象として、未来を見据えた体験を実現するために、作品としての表現やシステムやサービスとしての実現など、利用可能な技術を駆使することで実践的な適用も考慮して展開します。

研究計画

はじめに、シンギュラリティをはじめとする未来を予想するための知識や現在の研究の動向調査や基本的な技術に関する知識共有の時間を勉強会形式で設けます(履修者の必要に応じて開催しますので履修時点での知識は、やる気でカバーできます)。

ターゲットとなる拡張すべき体験やそれらを実現する環境としてのイベントや状況を想定して、各自あるいはチームで制作を行います。

体験を拡張するための環境として、イベントや展示などに実践的な展開の機会を設けることを推奨していますので、実社会での実験、ユーザテストと改良を進めるサポートも行います。

成果としては研究としてだけではなく、表現やエンターテインメントとし体験拡張を行う環境を作り得たかを重視しますので、学会発表、イベントの中での展示、イベント自体の実施、作品としての展示などを多様な方法での展開を期待します。

活動報告

IAMAS図書館・アーカイブ・プロジェクト

IAMAS図書館・アーカイブ・プロジェクト

研究代表者:
小林 昌廣
研究分担者:
三輪 眞弘松井 茂

研究期間

2016年 - 現在

研究概要

「図書館・アーカイブ・プロジェクト」は、情報科学と芸術との交流が築きあげてきたメディア・アートを中心に、本学が標榜する「メディア表現」を過去・現在・未来の視点から検証し、再定義することを主題としています。

図書館は、学術情報を体系的に収集・保存・提供する場です。いま学術情報は、書籍に止まらず、デジタル情報、動画、SNS等々と際限なく拡散しつつあり、こうした情報の活用はもちろんのこと、過去の印刷物の情報化(デジタル化)、分類手法、タギング、検索方法の研究、知財としての運用といった事柄は、現代社会の制度設計そのものを思考する基盤にもなります。

本プロジェクトは、図書館を「知」の循環を体感する場と位置づけ、アーカイバル・リサーチ──実証的な情報収集と編集による資料化、「知」の改変と再編──を手法として、作品制作やメディア研究を実践します。特に、メディア・アート作品に関する資料収集、編纂、閲覧環境のデザイン、展示、再制作・再演も視野に入れて活動します。

こうした研究活動を通じて、図書館の機能を考え、「IAMASらしい図書館」を創造するプロジェクトです。

研究計画

本プロジェクトは、既存の学術領域に拘らず、実証的に新たなコンテクストを提示していきます。その提示の方法として作品制作の形態をとることも想定しています。基本的にゼミ形式での授業を計画しています。また、活動の場となる図書館従来の活動も、本プロジェクトに含まれています。図書館本来の活動に、プロジェクトの成果を提示する機会を接続していく予定です。

  1. 公開の読書会などの企画、配信
  2. 図書館のデザインやレイアウトの工夫
  3. 蔵書の電子書籍化の検討と実施
  4. IAMAS独自の図書分類法の提案
  5. 図書館を活用したアーカイバル・リサーチの実践
根尾コ・クリエイション

根尾コ・クリエイション

研究代表者:
金山 智子
研究分担者:
ジェームズ ギブソン小林 孝浩|中原 淳(グレイセル)|西田 拓馬(TAB)ほか
Web:
http://neo.iamas.ac.jp/

研究期間

2015年 - 現在

研究概要

本プロジェクトは、岐阜県本巣市根尾地区(旧根尾村)で、何百年にも亘って様々な生活文化を創造・伝承してきた地域住民と外部のクリエイティブなメンバーが交流しながら、持続可能な共創社会について探求することを目的としています。

根尾は、泰澄証人の開いた能郷白山神社、慶長時代から口伝で受け継がれてきた能郷の能・狂言、樹齢1500 年以上の淡墨桜など豊かな自然と文化遺産のある地域です。他の農山村と同様、生活と生産が一緒となった暮らしの中で多くの利器や文化を生み出してきました。一方、4割以上が限界集落で、超高齢化や後継者不足、空き家や害獣などの問題が深刻化しています。本来、根尾地区の住民は、技術と文化を育み、“暮らす” 精神力とセンスは「よそもの」や現代の自治システムよりもはるかに強いものをもっています。

在るものを壊し新しいものを創り続け肥大化する文明からの転換が迫られている現代、自然とともに循環する時間の中で地域が育んできた知恵・技術や経験を、新しい技術や視点をもって捉え直し、これからの持続可能な地域社会や定常経済、暮らすこととは何かを考えていきます。

研究計画

今年度は、根尾の空き家を活用した拠点づくり、利器収集を中心としたフィールドワーク、地元住民によるワークショップ、廃校の活用などを行なっていきます。プロジェクトは、地元住民や地縁組織、森林組合や自治体、学校などとの連携によってすすめていきます。

活動報告

福祉の技術プロジェクト

福祉の技術プロジェクト

研究代表者:
山田 晃嗣
研究分担者:
小林 孝浩

研究期間

2014年 - 現在

研究概要

このプロジェクトでは、福祉に関係する内容、例えば、障がい者に限らず高齢者等の問題、さらには発展途上国における問題など様々な課題に対して、解決方法を模索したり、提案をしています。何が問題なのか、どうしたらそれらを解決できるのかを様々な視点から捉えて、それらに対してより良い解決方法を提案していきます。場合によってはICT等の技術を利用しますが、提案内容が本当に解決策となりうるのかなどを問いなおします。また、解決後にそれらが、どのような状態であれば対象となる方々にとってメリットがあるのか、不都合はないのかなども含めて解決策そのもののあり方も検討します。

研究計画

メンバーそれぞれが取り組みたい問題に対する提案手法について、随時関係する団体の方と意見交換をする機会を設けます。プロジェクトは学会発表や各種展示などのスケジュールも考慮して進めます。

2015年度の活動状況(参考):
5月
福祉系の企業や在宅就労支援団体と意見交換
7月
オープンハウスでそれぞれの取り組む問題を提示
8月
職業リハビリテーション学会にて発表
11月
福祉機器フェアにて展示
12月
ATACカンファレンス京都にて発表
2月
プロジェクト研究発表にて展示
※随時、特別支援学校や福祉団体と連携し、具体的なフィールドでの検証を実施しました。

活動報告

ものづくりオープンメソッドプロジェクト

ものづくりオープンメソッドプロジェクト

研究代表者:
小林 茂
研究分担者:
吉田 茂樹

研究期間

2012年 - 現在

研究概要

IAMASと岐阜工業高等専門学校との学校連携をきっかけに2011年度から始まった、新しいものづくり手法の開発を目指すプロジェクトです。

インターネットの普及によりコミュニケーションのコストが限りなくゼロに近づき、デジタルファブリケーションの普及により多様性に対応した製造を行うためのハードルが大幅に下がりつつある中、身近になったテクノロジーをポップに活用することで私たちの生活はもっと豊かにできるはずです。

昨年度は、本巣市根尾においてフロントエンドデバイスやスマートフォンアプリ、ウェブサービス、バックエンドなど様々な分野の専門家と共にInternet of Things(IoT)の可能性と課題を探求しました。今年度も、引き続き実際のフィールドにエネルギーや環境なども視野に入れながら探求します。

研究計画

外部の連携パートナーと共に、それぞれが得意とするスキルを提供しながらワークショップや展示、実証実験などを繰り返しながら、実際の現場で有効に機能し、かつ地域の人々によって持続可能な計画の提案と実装を行います。

活動報告

これからの創造のためのプラットフォーム

これからの創造のためのプラットフォーム

研究代表者:
前林 明次
研究分担者:
瀬川 晃
Web:
http://sozonoplatform.blogspot.jp/

研究期間

2014年 - 現在

研究概要

このプロジェクトでは、アート、デザイン、思想、暮らし、地域等の様々な領域における実践者の知見に触れ、現代社会の課題を考察することで思考の可動域を広げ、これからの時代の「創造」のあり方を探ります。

これまでにおこなったレクチャー、ワークショップ

  • 第1回「生きるための昆虫食」
    講師:野中健一(立教大学教授)
  • 第2回「セルフビルドという思想」
    講師:清水陽介(どっぽ村代表)、黒川大輔(木工房結主宰)
  • 第3回「国家とインターネット」
    講師:和田伸一郎(中部大学准教授)
  • 第4回「フランシス・アリスー境界線上で生まれる物語」
    講師:吉崎和彦(東京都現代美術館学芸員)
  • 第5回「大人の食育」ワークショップ
    講師:清水康生・恵(レストラン「トリコローレ」経営)
  • 第6回「弱いロボットーできないという可能性」
    講師:岡田美智男(豊橋技術科学大学教授)
  • 第7回「つくられていく地域ー揖斐郡・池田町での実践」
    講師:土川修平(土川商店経営)
  • 第8回「えを かく かく かく!ー今を生きるために欠かせないもの」
    講師:アーサー・ビナード(詩人)
  • 第9回「金生山 明星輪寺」
    講師:冨田精運(金生山明星輪寺住職)
  • 第10回「石徹白(いとしろ)の小水力発電ー潜在的な自治のちから」
    講師:平野彰秀(NPO 法人地域再生機構副理事長)
  • 第11回「地の声、時の声を聞くー郡上八幡の暮らしとナリワイから」
    講師:井上博斗(郡上八幡音楽祭プロデューサー)

活動報告

メディア・地域・鉄道プロジェクト

メディア・地域・鉄道プロジェクト

研究代表者:
金山 智子
研究分担者:
平林 真実瀬川 晃

研究期間

2013年 - 現在

研究概要

本プロジェクトでは、岐阜県の樽見鉄道、明知鉄道、長良川鉄道、養老鉄道といったローカル鉄道を一つの空間メディア、またはメディア空間としてとらえ、IAMAS の多様なプロジェクト実践の場として活用していきます。

これまでにジョン・ケージによるプリペイドトレインの再演、AR( 現実拡張) を搭載させたクリスマストレイン、地域資源を再編集・デザインした柿カフェトレイン、そして音、光、映像を用いたクラブトレインを企画・実施した経験をもとに、2013年度よりプロジェクトとして実施しています。

2013年度は、岐阜ローカル鉄道連絡会議のポスターやチラシにAR を実装させ、鉄道ファン層の拡大に貢献し、またローカル鉄道ファンとの新しいコミュニケーションチャネルの構築といった新たな取組みを行いました。

2014年度は、IAMAS の他のプロジェクトと連携しながら実験を重ね、一般乗客向けの企画(クラブトレインとクリスマストレイン)として実施し、研究成果を現実の社会に実装させることを試みました。

2015年度は、これまでの成果をもとに、新しい価値に対して現実的な需要を作りだすことができました。(奥美濃ソウルトレイン@長良川鉄道、TRAINSPOTTING @樽見鉄道)

2016年度は、新たなインタラクションの課題や可能性に取り組んでいきます。

なお、本プロジェクトの一部は、平成25年度公益財団法人小川科学技術財団の特別研究助成「移動体環境を活用したユーザー体験拡張インタラクションデザイン」を受けています。

活動報告

NxPC.Lab

NxPC.Lab

研究代表者:
平林 真実
Web:
http://nxpclab.info/

研究期間

2016年 - 現在

研究概要

NxPC.Lab (Next-dimension Plural media Club experience Laboratory) は、クラブやライブといった音楽会場における臨場感を拡張し、音楽空間におけるコミュニケーションを次のステージに導くためのテクノロジーを研究開発するプロジェクトです。

現在のメディア体験においては、対話性、参加性は当然のものとなりつつあります。音楽体験においてもアーティスト/観客/会場/インターネット空間らの相互作用を促すテクノロジー用いることにより体験の拡張し、臨場感の拡大を齎すことが可能です。

本プロジェクトでは、音楽会場に適用可能な新しいテクノロジーの調査・研究・開発とそれらの実験の場としての音楽ベントの実施により、実践的な研究を進めていきます。

必要に応じて勉強会等を開催しながら技術的基盤の習得などを行いながらイベントにより実験を行っていきます。DJ、VJなどにおける新しい試みや会場空間における実験、イベント企画運営など様々な立場で参加可能です。

学内を中心としたイベントの他、体験拡張環境、メディア・地域・鉄道プロジェクトの連携、都市部(東京、名古屋、京都など)における年1回程度の外部イベントを目標としています。

関連する活動

金生山プロジェクト

金生山プロジェクト

研究代表者:
前林 明次
研究分担者:
瀬川 晃

研究期間

2016年 - 現在

研究概要

7世紀に創立され、西濃の虚空蔵信仰の中心として人々の信仰を受けてきた明星輪寺のある金生山は、大垣市中心部に近い位置にありながら様々な資源に恵まれ、古くから鉄鉱石、大理石、石灰を産出し、地域の繁栄を支えてきた。またお寺に残る算額は文化的資源として、境内に棲息する陸貝やヒメボタルは自然環境資源として、毎年数多くの参拝者を集めている。さらに近年は化石館を中心に地球環境の変遷に関する貴重な資料を提供する場としても注目を集めている。このように信仰、産業、科学、文化を包摂しながら、人々の日々の営みを支えてきた金生山をひとつの「鏡」として、わたしたちの「現在」を見つめなおす。

研究計画

  • 講演会、勉強会の開催
  • 金生山周辺の文化資源等の記録と展示
  • 金生山周辺の自然環境、景観等の記録と展示