2008年度新規プロジェクト<地域文化研究>(担当 安藤・小林昌廣) 本プロジェクトは「文化地理研究領域」のひとつです。
地域文化研究プロジェクトは・地域情報学的アプローチから・地域イメージを細部からヴォリュームアップし、・アーカイブ表示のみならず、コンテンツ表現として成立させるプロセスの研究を行います。大垣市ないし岐阜県は、山や森、川など多くの自然の地形が残されています。そこには古代の遺跡があり、幾つかの街道が交差し、また近世の輪中や水路を始めとする人と自然の格闘の跡があります。しかし外部からこの地域を見たとき、定型化された地方都市の一つとしてしか映っていないのではないでしょうか。学生の中にはここに来て始めて「大垣」という名前を知った人さえいるかもしれません。人がある地域に住む時、少なからずその地域や場所のイメージを持つことになります。しかしそのイメージはともすると表層的なものになりがちです。このプロジェクトでは、まずこの大垣、岐阜という地域に目を向けます。「地域情報学的なアプローチ」によって、ネット上にあるいは町中にばらばらに散在する情報を整理し、見通しやすくした上で、あなた方一人一人の視点から再度地域イメージを作り出すことを目指します。私たちが住む地域のイメージをどのようなものとして見いだし、作り出していくかは、棲まう=生きることの本質に関わっているのです。それはこの地域だけの問題だけではなく、現在の様々な地方都市の抱える問題とも密接につながり、「地域イメージ」を「地域ヴィジョン」につなげていくことです。このプロジェクトを通して、メディア表現や技術の可能性を。・メディアアートにおけるローカリティの見直しや・地域を通した「場所/身体」と「メディア」との関わりの中で考えることができればと考えます。(シラバスより 安藤執筆)
情報/科学/アート、これらの知見と技術を用いて「地域」というどこにでもあり、かつどこでもない「不可視の場所」について考えます。地域に対するイメージの改変ないし発生は、そもそも私たちが何かに対して「イメージ」を抱くとはどういうことか、といった本源的なテーマにまで垂線を下ろすことになります。その意味では、この地域文化研究プロジェクトは、地域をキーワードにした「イメージ研究」であると云いかえることもできるのです。(小林コメント)