Mac OS X プログラミング入門
「Cocoa+Java」

赤松正行・著

広文社・刊

ISBN4-87778-080-7
C2055 \3800E

302ページ


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本書掲載のサンプル・プログラムのダウンロード

Download SampleProjects for Mac OS X 10.2(316KB)

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Mac OS X 10.2への補足

Mac OS X 10.2に付属するDeveloper Toolsにおける変更事項は、以下のPDFファイルをダウンロードしてください。

Cocoa+Java~Mac OS X 10.2対応への覚書(PDF,11.9MB)


Mac OS X 10.1への補足

Mac OS X 10.1に付属するDeveloper Toolsは、以下のように、いくつかの変更点があります。

Project Builderの日本語表示

Project Builderでは、日本語環境で起動するとメニューや各種ウィンドウなどが日本語で表示されるようになりました。

Project Builderのクラスブラウザ

Project Builderにクラス・タブが追加され、これをクリックするとクラス・ブラウザが表示されるようになりました。

Javaコンパイル時のハングアップ

日本語環境でProject Builderを用いる場合に、ソースコードに間違いがあれば、Javaのコンパイルが完了しないというバグがあります。このような事態に陥れば、ビルドがいつまでたっても終わらないので、Project Builderを強制終了することになります。また、ビルドエラーの表示も文字化けして判別できません。

このような問題を回避するには、ターゲットパネルで現在のターゲットを選択し、「ビルド設定」パネルの最後にあるビルド設定リストの「JAVA_COMPILER_FLAGS」の値を「-J-Dfile.encoding=UTF8」とします。また、同じリストでいずれかの項目を選択してenterキーを押すと新しい設定が作られるので、その名前を「OTHER_JARFLAGS」、その値を「-J-Dfile.encoding=UTF8」とします。これで、エラー時にはビルドが中断され、正しくエラー表示されるようになります。

また、システム環境設定の「地域情報」で優先言語を「English」に設定することでも問題を回避できます。この場合は英語環境での開発を行うことになり、ビルド設定を変更する必要はありません。

ヘルプファイルの指定方法

Project Builderでは、HTMLファイルをアプリケーションのヘルプとして用いる場合に、その指定方法が変わりました。具体的には、以下の手順で指定を行います。

・「ターゲット」タブを開き、「ターゲット」リストの「HTMLColor」を選択する。
・右側の「アプリケーション設定」タブを開き、「詳細設定」ボタンをクリックする。
・「同位置に新規作成」ボタンをクリックして、新しいプロパティを作成する。
・作成したプロパティの名前を「NSHelpFile」、クラスを「文字列」、値を「help.html」と設定する。

Interface Builderのパレット

Interface Builderのパレットの内容が整理され、いくつかのビューが異なるパレットに表示されるようになりました。また、パレットの名称も一部変更されています。

Interface Builderでのアウトレットやアクションの編集

Interface Builderでは、アウトレットやアクションはInfoウィンドウのAttributeに表示されるようになりました。

Application KitとFoundationのクラス・インターフェースの追加・変更

Application KitとFoundationに、新しいクラスやインターフェースが追加されました。特に、Foundationはクラス階層構造が変化しています。


「Cocoa+Java」目次

はじめに

第1章 Mac OS Xの開発環境

Mac OS Xへの道/Mac OS Xの構造/Mac OS XのAPI/CocoaとJava

第2章 アプリケーション開発の実際

サンプル・アプリケーションの概要/Developer Toolsのインストール/Project Builderの設定/新規プロジェクトの作成/アプリケーションのビルドと実行/ビューの配置/ウィンドウの設定/インターフェースのテスト/コントローラ・クラスの作成/アウトレットの作成/アクションの作成/インスタンスの作成/アウトレットの接続/アクションの接続/ソースコード・ファイルの生成/メソッドのコーディング/ビルド・エラーの対処/デバッガの利用/メニューの修正/メニューの処理/デレゲートの利用/アバウト表示の修正/ツール・ティップの設定/ヘルプの設定/アイコンの設定/アプリケーション情報の設定/ローカライズ/ファイルの構成

第3章 アプリケーション開発の展開

・ドキュメント型アプリケーション

「FirstText」の概要/ドキュメント型のプロジェクト/ドキュメントのウィンドウ設定/ドキュメントのアウトレット設定/メニューの追加/ドキュメントのタイプ設定/インスタンス・フィールドの追加/ファイル保存の処理/ファイル読み出しの処理/ドキュメント処理のまとめ

・タイマーとサウンドの利用

「FirstMetronome」の概要/ユーザ・インターフェースの作成/コントローラ・クラスの作成/サウンドの登録/インスタンス・フィールドの定義/コンストラクタの処理/動作開始・停止の処理/テンポとタイマーの処理/タイマー作動時の処理/タイマーとサウンド処理のまとめ

・ベジェ曲線とアフィン変換

「FirstBezier」の概要/カスタム・ビューの作成/スライダーの作成/コントローラ・クラスの作成/ベジェ曲線の描画/アフィン変換による図形移動/スライダーの処理/ベジェ曲線とアフィン変換のまとめ

第4章 開発ツールの詳細

・Project Builder

Project Builderの構成/ツール・バー/コンテンツ・リスト/アクション・パネル/エディタ/ステイタス・バー/Project Builderメニュー/Fileメニュー/Editメニュー/Formatメニュー/Navigationメニュー/Findメニュー/Projectメニュー/Buildメニュー/Debugメニュー/SCMメニュー/Windowメニュー/Helpメニュー/プリファレンス

・Interface Builder

Interface Builderの構成/Nibファイル・ウィンドウ/メニュー・エディタ/デザイン・ウィンドウ/パレット/Infoウィンドウ/Interface Builderメニュー/Fileメニュー/Editメニュー/Classesメニュー/Formatメニュー/Layoutメニュー/Toolsメニュー/Windowメニュー/Helpメニュー/プリファレンス

・JavaBrowser

・Icon Composer

・icns Browser

・ヘルプ・ドキュメント

第5章 Cocoaフレームワークの概要

Application Kitフレームワーク/Application Kitクラス/Application Kitインターフェース/Foundationフレームワーク/Foundationクラス/Foundationインターフェース

第6章 Java言語の概要

Javaプログラムの構成/コメント/識別子/予約語/定数/変数/型/ブール型/整数型/浮動小数点型/文字型/文字列型/型変換/配列/配列同士の代入/2次元配列/クラス型データの配列/演算子/文/if文/switch文/while文/do〜while文/for文/break文/continue文/クラス/オブジェクト/フィールド/メソッド/コンストラクタ/スタティック・イニシャライザ/オーバーロード/クラスの継承/オーバーライド/スコープ/修飾子/インターフェース/パッケージ/例外処理


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