鈴掛マタリ/波動昇降
by 村松ギヤ・エンジン

以下は「村松ギヤ」の「規則による生成」システム(これを「村松ギヤ・エンジン」と呼ぶ)の新しい解釈「鈴掛マタリ/波動昇降」による演奏法である。主に女の発声、「ザーメン棒」の導入などが追加されたものだが、五人の男が17人の女の輪の中で回りながら結合をくり返し、鈴とカスタネットを鳴らす「村松ギヤ」の演奏システムはこの「鈴掛マタリ/波動昇降 by 村松ギヤ・エンジン」でも踏襲される。

●「鈴掛マタリ」
女プレーヤーは各自の状態変化によって以下の発声を行う
地>天:"Su-Zu-Su-Zu-Su-Zu-...."
天>地:"KaKeKaKeKaKeKaKe...."(1拍毎に"KaKe")
天>天/地>地:"Matari-------ya!"(1拍で"Matari"、つまり3連符)

鈴掛の発音は結合拍の次の拍から言葉のイントネーションで行う。
マタリの発音はかけ声として、長く引き延ばし(8拍)最後の「ヤ!」に向けてクレッシェンドする。

●「波動昇降」
女プレーヤー各自の状態変化によって以下の発声を行う
地>天:昇(上向のグリッサンド)
天>地:降(下向のグリッサンド)
天>天/地>地:波(最後に歌った音程で、拍に合わせて半音を上下するビブラート。)

歌いはじめの音高はそれぞれの女が自分の声域に従って決めておく。
昇降(上向/下向のグリッサンド)の音程変化は1拍あたり約半音を目安にする。
昇降の発音は、"Maaaa.."(鼻腔に響かせて)
波の発音は、"Maoao.."(鼻腔に響かせて、口だけ動かす)
発音は結合拍の次の拍から持続時間は拍に合わせて4拍x4(計16拍)

●プレーヤー女No.17は結合後、次の拍でゴングを鳴らし一周期を知らせる。

●「ザーメン棒」の扱い
演奏開始時に女No.1は男No.1にザーメン棒(叩くとBbの音を出す空洞の筒)を手渡す。
男No.1はそれを持って次に結合する女(開始時ならばNo.5)にザーメン棒を手渡す。
その間、ザーメン棒を持った男は、低い声で「??」と唸り続ける。
ザーメン棒を渡された女はそれを持っている間だけは指定されている発声を行わず、次に男と結合するまで(男達が一周して戻ってくるまで)ザーメン棒を"X - X X - - - -"(1文字1拍)のリズムでくり返し打鳴らす。
ザーメン棒を鳴らしていた女は男達が1周し、再び結合する男(例の続きならNo.2)にザーメン棒を手渡し、男はそれを持って次に結合する女(例の続きならNo.10)に再びそれを手渡す。以下同様にザーメン棒の演奏および運搬を続ける。

●全体の進行
演奏は男女とも「地」の状態から開始する。
演奏は女No.1と男No.1が結合すると同時に、女が男へザーメン棒を手渡すところから始める。
それぞれの女はザーメン棒を2回目に(男に)手渡した後から「鈴掛マタリ」に従って発声を始める。
その後、3回目にザーメン棒を(男に) 手渡した後から「波動昇降」に従って発声を始める。
男No.1が女No.1にザーメン棒を手渡したら女No.1がゴングを数回打ち鳴らし演奏を終了する。