『ラップトップ・オーケストラ』を主宰するなど、ヴァーチャル・テクノロジーが可能とする表現の即時性と同時性をサウンドとビジュアルの双方より探求し、2000年代の今だからこそ有効性を持ち得る“アナログとデジタルの共犯関係”を捏造し続ける東京在住のフランス人アーティスト、フィリップ・シャトランの映像作品を二日間に渡り特集、一挙上映します。両日共に、シャトランによる作品の解説を上映前に、Q&Aを上映後に行ないます。


■3月/4(火)
19:00より 【音/音楽家を巡る映像作品】

Do you like my voice? / 私の声を好きですか?』(1997年/35分/16mm-DV)

Michel Doneda (soprano sax)、Daunik Lazro (alto sax)、Atau Tanaka (biomuse)らによる
演奏行為の記録を主軸に、演奏と環境の関係性を映画的手法で捉え考察するモノクローム実験映像。

 


Corpuscules en mouvement / 運動の中の微粒子
(1995-96年/20分/16mm-DV)

大友良英、Attwenger、フィル・ミントン、天鼓といった音楽家たちを映像に記録した
ポートレイト集。

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3月/5(水)19:00より 【イメージと音/新作】

A propos du calcul exact de la spontaneites des images / 自発的イメージの
正しい精算の仕方
』(1995年/20分/ベータ-DV)

日常に氾濫するTVによるサウンド/ビジュアル自体を一つの映像的なイメージとして
捉える試み。

 


Random Violin』(1997年/3分)

20台のテレビモニターでランダムに演奏されるバイオリン。
家電量販店で行なわれた消費と作曲を巡る実験の記録。


Iki wo tomeru』(2000年/1分)

メディアで画一化された東京という環境の中に、人の繋がりや愛というイメージを
投射する試み。


Iki wo tomeru/Apnea 2』(2007年/15分)

シャトランの現時点での最新映像作品。東京のブティックを舞台に、女性店員の日常業務から
音響と身体が幻覚的に溢れ出し、切り取られ、映像の中に紡がれていく。