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ブックソムリエ

あなたに何かを与えてくれる、そんな書籍をセレクトしてご提案する、本のソムリエです。

性別:男性
属性:写真
ソムリエとの関係:大学の後輩。
特記事項:長期海外旅行に持って行く書籍をリクエスト。

asanoさま
旅するあなたにご紹介する書籍を選んだキーワードは、
「点結び」です。
[掌編、移動、空]を扱ったものをセレクトしてみました。

旅に持って行く本は、装丁が軽くて内容がぎっしり詰まった物がよいですね。
ということで、文庫本限定でお選びしました。全て書店ですぐに入手できるとおもいます。
いつもは三冊お選びするのですが、今回は一冊とてもおすすめできるものがあるので、まずそれをご紹介します。



「冬の夜ひとりの旅人が」
イタロ カルヴィーノ
ISBN:4-480-03087-5 筑摩書房

さまざまな理由で途中までしか読めない物語の続きを探しにいくという、まさに旅する心のお話です。
はじめは「?」となって読みにくい小説かもしれませんが、すぐに慣れ、次へ次へとページをめくって行きたくなるでしょう。
旅は、「何か足りない」その欠如感こそが醍醐味なんだと気づかせてくれる一冊。 私を信用して、この一冊だけもって行けばよいですよ、とまで言いたいけれど、さすがにそれでは選択の楽しみが無いですね。

いうことで、負けず劣らず素敵な本をあと二冊。


2
「ハックルベリイ・フィンの冒険」
マーク・トウェイン
ISBN:4-04-214206-0 角川書店

自由と開放の地を求め、相棒の黒人ジムとミシシッピ川を下る筏の旅に出るハックルベリイ。
有名な話でありながらじっくり読む事が難しい一冊。これも旅そのものの物語ですね。
アメリカでこの小説を読むという事は、いろいろと考える良い経験をもたらすことだと思います。


3
「水晶 (石さまざま)」
アーダルベルト・シュティフター
ISBN: 4-00-324223-8 岩波書店

19世紀中ごろに活躍したオーストリアの作家シュティフターの、「みかげ石」「電気石」「水晶」などの鉱物名を題に冠した小編。
「偉大なものは、劇的なまれにしか起こらないことよりも、ささやかでありふれた日常的なものにこそあらわれている」と考えていた作家で、その通り、子どもなどが出てくるささやかで素敵な物語たちです。
風景描写が素晴らしく、何度もじっくり読み返して楽しめる一冊だと思います。


感想などあれば聞かせてください。


ではでは、Bon Voyage!



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