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3人の女子高生と一つのマンホールとホースのようなものしか登場しない非常にシンプルな作品。ふざけながら歩いてくる女子高生たちに突如マンホールから飛び出してくるホースのようなものが襲い掛かり、ポリゴンを吸収して去っていく。 |
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「MANHOLE」は私のオリジナルとしては初のCGアニメーション作品である。本作 品中の画面に現れる女子高生は作者の作意によって作られたCG画像である。 画像(女子高生)自身に命があるわけではなく、ただ、その姿が人間の形をし、人 間のように振る舞うので鑑賞者はそこに一種の命のようなものを与えてしまって いるのだ。また、作者も制作中はある種の生命を感じながら制作している。そして、 ポリゴンが崩れ、人間の形でなくなっていくのを見る時、今まで見ていた命を奪わ れたような気分にさせられる。我々は日々の生活の中でテレビや映画などの映像 の中で架空の生命と対話しているが、そのことに気づく瞬間というのは少ない。 本作品は、映像の中の生命を明確に見出す実験作品である。もともと、命が無かっ たものに命を吹き込むことがアニメーションならば、命を奪うのもアニメーションなのだ。 3DCGに限らず、絵画においても、女性をモチーフに作品を作られることが多いのだが、それは何故なのだろう。確かに男性を作り上げるより、女性を作る方が面白いと思う。それはやはり、僕が男だからなのだろうか。 さらに、女性を描くという行為に多少ながらも罪悪感を抱いてしまうのだが、どうしてなのだろうか。 |
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