「サラマンカホール電子音響音楽祭」まで2か月足らず。

「いったいどんな音楽祭なのだ?」と多くの方の頭の中にハテナマークが点滅する稀代の音楽祭。

 

本格的にどういう音楽祭なのか皆様にお伝えしていかなければいけないという事で

特設HPに内にブログを立ち上げました。

これから、どんどん音楽祭情報、演奏者紹介、作品紹介、果ては岐阜の観光案内、グルメリポートまで公開していきます。

 

さて、サラマンカホール はご存知ですか?

 

よくお客様からは「サランカホール」とも間違えられている「サマンカホール」

ご存知のかたは、あの「サラマンカ宣言」で有名なスペインのサラマンカ市と何かあるのかな?

とお思いになるかもしれません。

 

岐阜市の西側。岐阜県庁の隣に位置する「ふれあい福寿会館」。

ふれあい会館外観

そこに併設するサラマンカホールは、クラシック音楽ホールとして1994年に開館しました。

形状は、クラシックのコンサートホールとして音響が良いとされているシューボックス型です。

音響は、満席時の残響時間が1.7~1.9秒と、世界的にみても高い質が確保されています。

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ホールのシンボルでもあるパイプオルガンは、稀代のオルガンビルダー故 辻宏氏によるもので

北ドイツ・バロック様式にスペイン様式を独創的に組み込んだ独創的なオルガンです。

このスペイン様式のパイプオルガンは、スペイン・サラマンカ市の大聖堂にあるルネッサンスオルガンの複製であり、

開館当初は、日本で初めての完全なスペイン様式のパイプオルガンでもありました。

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余談ですが、サラマンカ大聖堂のレリーフには宇宙飛行士のレリーフが刻み込まれているそうです。

これは、中世につくられた大聖堂なのにどういう事だ!これは、オーパーツだ!
なんて、言われているそうです。
実は、オーパーツでもなんでもないそうなのですが、夢は夢のままで…。閑話休題。

 

開館のオープニングを飾った秋山和慶指揮の大阪フィルハーモニー交響楽団以降
国内外を問わず数多くのアーティストが演奏を響かせてきたサラマンカホールは、

昨年20周年を迎えました。

そして21年目…。

ついに…いや、満を持して開催されるのが「電子音響音楽祭」です。

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なぜわざわざクラシックの音楽ホールで?

そもそもなぜ岐阜で?

 

と多くの方が思われるかもしれません。

 

岐阜と言えば

鵜飼と

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岐阜城と

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清流長良川と

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温泉、飛騨牛、白川郷、日本一暑い多治見市…

といいところがいっぱいあるのですが、全国的なイメージでは地方、田舎っぽいなんて言われてたりもします。

日本のド真ん中にある岐阜!も、いまや「にっぽんど真ん中祭り」を開催する名古屋にイメージが先行されていたり、いなかったり…

 

そんな、ある意味で不遇の街岐阜。

この岐阜の地に、世界中で活躍するクリエイターやアーティストを多く輩出する大学があります。

それが、情報科学芸術大学院大学。通称IAMAS(イアマス)

先端的技術と芸術創造の融合を掲げる同校では、
最新の科学技術や文化を吸収しながら、先端的な芸術表現や多様なデザイン、新しいものづくりなどを社会に提案する大学院大学
(2014年度IAMASパンフレットより抜粋)

を理念とし、日々先駆的で刺激的なプロジェクトを展開しています。

 

そんな、岐阜にあるニューメディアのIAMASと、19世以降の音楽を支えるいわばオールドメディアとしてのサラマンカホールがであった結果…

「サラマンカホール電子音響音楽祭」

が生まれたのです。

なぜ岐阜で?という問いには、よってたまたまそこに「サラマンカホール」と「IAMAS」があったから。

と答えるしかありません。

 

いつもなら、東京や大阪などで開催されてもおかしくない

現代的で最先端で先駆的な音楽祭。

岐阜ってちょっといくのは…と思っている方も

こんな、貴重で刺激的な音楽祭を体感する事はできません。

ぜひ、「岐阜にいくのは…」を頭の中から捨て去っていただいて

9/11~13の3日間岐阜・サラマンカホールにご来館ください。

 

【次回予告】

サラマンカホール電子音響音楽祭の魅力的なプログラム紹介!!

電子音響音楽の歴史を作ったといっても過言ではない作曲家の個展。

電子音響音楽パフォーマンスの最前線とは?

次回更新は、来週のはじめあたりです!!