入試に関する重要なお知らせ(2023年1月31日更新)
IAMAS生にとって最終成果物のひとつである修士論文を執筆するために必要な「関連文献」の検索法と読解法について、ジャンルや専門を問わず、きわめて普遍的な立場から展開する、文字通りの「論文-研究」です。論文や文献を広く「書かれたもの」と捉え、それらを美学的な批評の対象とするわけでもなく、また論文執筆のための有用な道具とするわけでもなく、まずは粛々と「書かれたもの」の世界に没入することで、自身の研究との相対化をはかります。この読解は、たとえば当該論文にレファレンスがあればそちらのほうへと「読み」を派生させることになり、ほとんど無限に続く作業となることは言うまでもありません。論文を探す、読む、そしてそれについて話す。論文執筆のほとんど寸前までの行為でありながら、同時に「読む」ことが「書く」ことへと接続するような場所をめざします。
ゼミ形式
初回のみ「論文執筆」ないし「論文研究」に関する講義を行いますが、二回目以降は各担当教員によって進行の違いはありますが、論文執筆で必要とされるレファレンス(参考文献)の読解、それをまとめる能力、プレゼンテーションを行う力、話す能力などの向上と修士論文への準備を目指して指導することは共通しています。さらに論文を執筆する上での様々な技術・工夫・コツなどを具体的な論文を参照しながら学んでいきます。いわば「読み・書き・話す」という三要素が揃って初めて論文はできるわけですから、個々の能力のアップグレードを目標として、各担当教員の指導の下、文字通りの「論文研究」をしてまいります。