「清流の国ぎふ」文化祭2024
DX時代のメディア表現
──新しい日常から芸術を思考する
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誉田千尋《117》(2021, 2024)
映画が上映され、電話が登場し、出演者がいて観客がいる。ここはミニシアターだろうか? しかしこれは映画でなく、電話でもなく、出演者でもなく観客でもない。時間だけ現実? 否。デジタルトランスフォーメーションは、見た目を変えずに世界を裏返して繋ぎ直す。いま現実とは何か?(松井茂)
誉田千尋《117》
#ワークショップ24
#作品
#誉田千尋
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出品作品リスト
◎オンライン
藤幡正樹《Light on the Net》(1996, 2024)
藤幡正樹《White Balance》(2021)
三輪眞弘《呪い(まじない)ツイッター》(2023)
毛利悠子《For the Birds》(2021)
誉田千尋
1992年愛知県生まれ。多摩美術大学を中退後コンピュータ音楽を独学。情報科学芸術大学院大学修了。音
と
環境への「批判的な没入」をテーマに、音響再生産メディアを使用した作品を制作している。
https://www.homuta.xyz/
#参加者
ワークショップ24
ミズタニタマミ《Tamami is going to encircle "To Encircle" in Tamabi.》(2023)
作品に興味を持ち、調査し、理解のため実践し自作してみる。挙げ句の果て作家に手紙を書く。アートを巡る情報のデジタル化、アートアーカイブの充実や資料の公開性は、好奇心を支援する。しかし問題も。その悲喜劇の行方はいずこ。(松井茂)
ミズタニタマミ《Tamami is going to encircle "To Encicle" in Tamabi.》
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平瀬ミキ《氷山の一角》(2018)
メディアの中の風景に私たちは一喜一憂する。つまり感情を左右されている。この事実は否定し難く現実だ。だからこの合成された風景に、真偽を問うことは無意味。むしろ自身の感情が対峙する現実を考えたい。視覚を鍛えるオブジェを用いて、知覚のボディビルディングを始めよう。(松井茂)
平瀬ミキ《氷山の一角》
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#平瀬ミキ
安喜万佐子+前田真二郎《Waves on the Retina》(2024)
メディア技術の進歩は、淘汰を意味しない。オールド・メディアがニュー・メディアの影響で、生命を吹き返すこともある。例えば、デジタルはアナログを殺さない。むしろそこにコラボレーションが生まれ、相互浸透で活性する。水平な想像力を思考したい。(松井茂)
[参考作品]
gold leaf paintings with video projection series (Masako Yasuki + Shinjiro Maeda)
#ワークショップ24
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#安喜万佐子+前田真二郎
前林明次《場所をつくる旅 2024》(2024)
録音技術は場所を運び、ヴァーチャルな場を作りだす。デジタルトランスフォーメーションに基づく非場所には、現実の政治空間を凌駕する可能性があるだろう。フレーム化され相対化される現状の「間」を想像する力が問われている。多層的に合成された風景を解体しよう。(松井茂)
《場所をつくる旅 2024》
#ワークショップ24
#作品
#前林明次
赤松正行《タレスの刻印》(2022)
古代ギリシアの哲学者タレスは、夜空の観測に夢中になるあまり、道端の溝に気づかず転倒した。いま、その日、その場所で見えた夜空を計算できる。身近なデバイスで、日常の時間感覚を超えて対話する。制作に使用したスマートフォンは、さながらタイムマシンの性格を帯びる。(松井茂)
赤松正行《タレスの刻印》
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#赤松正行
クワクボリョウタ《プリペアード・ラジオ》(2006)
ノイズ
と
サウンドは相対的なものだ。言い方を変えれば、私たちは自分の聴きたい音だけを楽しむ。技術はノイズを取り除くのでなく、その時々の曖昧な心情のうつろいを表現し、聴取することを助ける。声によるペルソナや言葉の意味は、曖昧模糊としている。(松井茂)
#ワークショップ24
#作品
#クワクボリョウタ
池田町有線放送電話プロジェクト《池田町有線放送アーカイブ》
メディア技術はコミュニティ
と
どのように向き合ってきたのだろうか? デジタルトランスフォーメーションに何ができるのかを考える前に検証すべきではないか? メディア考古学的視点から、地域を活性化したメディアの温故知新を振り返る。(松井茂)
池田町有線放送電話プロジェクト
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#池田町有線放送電話プロジェクト
Archival Archetyping《モランディの部屋》(2019–2020)
作品を解釈するとは、作品がどのような思考と実践に基づくのかを推論し、演算することだ。その結果、ぼんやりと思考の向こう側に作家らしき人格が現れることもある。作品は実践
と
人格の痕跡だ。機械学習が紹介してくれる。「こんにちは、モランディさん」と。(松井茂)
桑久保亮太*1、小林茂*1、松井茂*1、大谷芳之*1、張心祈*1、仁泉大輔*2《モランディの部屋》(2019-2020)
*1: 情報科学芸術大学院大学[IAMAS]Archival Archetypingプロジェクト、*2: daisukelab(所属は制作時のもの)
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#Archival_Archetyping
クワクボリョウタ《日本のいちばん大きい碑》(2024)
自作のARウェブアプリで捉えることができる「ある形状」。デジタルメディアが可視化した「ある形状」に命名してみる。「日本のいちばん長い日」を契機に形成され、生成され続ける形態。私たちの生活は、この碑によって守られているのだろうか? あるいは?(松井茂)
#空域を見る
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青柳菜摘+佐藤朋子《TWO PRIVATE ROOMS—往復朗読》(2020–)
声を出したい。聞こえても聞こえなくても構わない。それでも「応答せよ」と否定し難く欲している。朗読は代読。代読する身体の主は誰か?「誰か」が誰でもよいとすればそれはあなたでも私でもよい。言葉とは? 声とは? 共有しながら所有するもの?(松井茂)
青柳菜摘+佐藤朋子《往復朗読》
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作品
三輪眞弘《呪い(まじない)ツイッター》(2023)楽譜
http://neuezeit.org/score/
「呪い(まじない)ツイッター」は、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]附属図書館に献呈された、1台のグンデルによる楽曲。作曲家は、作曲意図を「永遠に続く技術革新
と
電力供給を前提とした人類の未来に思いを馳せて創られた」と述べている。上記の配信動画は、この曲の楽譜であり、ネットワーク上で常時生成、配信されている。2024年11月4日(月・祝)14時半頃、17時半頃の2度、谷口かんなによって、IAM
「呪い(まじない)ツイッター 指示書」(『情報科学芸術大学院大学[IAMAS]紀要』vol.15、2024)
#オンライン
#作品
#三輪眞弘
藤幡正樹《Light on the Net》(1996, 2024)
https://www.lightonthe.net/
#オンライン
#作品
#藤幡正樹
藤幡正樹《White Balance》(2021)
https://white-balance.net/
#オンライン
#作品
#藤幡正樹
山下麻衣+小林直人《発芽を待つ》(2002)
コロナ禍、富山湾の蜃気楼=自然現象とのコラボレーションによる配信作品で注目された。本展では、自然とのコラボレーションの原点となるパフォーマンス作品《発芽を待つ》の記録映像を配信する。人間の掌に盛った土から、植物が「発芽」する瞬間を実見することを試みたパフォーマンスは、2002年9月21日から29日まで9日間続けられた。
2024年11月1日(金)10時から、展覧会にさきがけて配信を始め、会期を超えて、11月9日まで配信する。11月7日には発芽する予定。(松井茂)
山下麻衣+小林直人《発芽を待つ》(2002)
#オンライン
#作品
#山下麻衣+小林直人
毛利悠子《For the Birds》(2021)
ある文章が朗読される。スピーカーから発せられたこの文を、一定の距離を置いた収音マイクが聞き取り分析し、その文章をまたスピーカーが読み上げる。マイクが、文章のみならず鳥の鳴き声などの環境音も拾うことで、元々あった文章はやがて鳥の音に侵食されていく。刻々と変貌していくセンテンス
と
、泰然として変わらない自然の風景
と
をライブ配信映像で鑑賞する作品。 作品タイトルはダニエル・シャルルによるジョン・ケ
久松真一記念館
より配信。
記念館への訪問は、
ご利用案内
からご予約ください。
#オンライン
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#毛利悠子
誉田千尋
「清流の国ぎふ」文化祭2024 DX時代のメディア表現──新しい日常から芸術を思考する
参加:
青柳菜摘+佐藤朋子
、
Archival Archetyping
、
赤松正行
、
池田町有線放送電話プロジェクト
、
クワクボリョウタ
、
谷口かんな
、
平瀬ミキ
、
藤幡正樹
、
誉田千尋
、
前林明次
、
ミズタニタマミ
、
三輪眞弘
、
毛利悠子
、
安喜万佐子+前田真二郎
、
山下麻衣+小林直人
ほか(50音順)
会期:2024年11月1日(金)〜7日(木) 12時〜18時
会場:オンライン、
ワークショップ24
(1階
IAMAS附属図書館
、7階
ソピア・キャビン
)
入場無料|予約不要
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