HDII 高精細映像技術を用いた表現研究プロジェクト (2014年度)

各家庭に大型液晶テレビが普及したのは2000年代後半のことでした。地上テレビ放送が完全にデジタル化した2012年を境に急激だったともいえるHD映像の標準化については落ち着いた印象がありますが、我々をとり囲む映像環境は近年さらに高解像度化しています。スマートフォンで4Kフォーマットの動画が撮影できることも珍しくなくなってきており、2016年には、現行の16倍にあたる8Kテレビの試験放送が開始されました。

2000年代後半にHDフォーマットが登場した直後には、現在のデジタルサイネージやフォトフレームがこれほど普及すると想像できた人はそれほど多くはいなかったのではないでしょうか。映像の高解像度化は従来よりも繊細な描写を実現するといった単純なことではなく、新たな表現形式を創出してきた事実があります。それらのことを踏まえてさらなる映像表現を模索することが本プロジェクトの目的です。

 

研究代表者 : 前田真二郎
研究分担者 : 瀬川晃
<< 一覧に戻る