気候変動が世界を覆い尽くし、日本では大震災の襲来が約束されています。自然災害の頻度は増加し、被害規模は拡大しつつあるように思われます。そして今はまだ、コロナ禍の余韻を引きずっています。これら脅威の下、災害から命を守ることはもちろんのこと、災害時にもより前向きに生きられるための技法が必要とされると考えます。近年、日常時と非常時をわけない「フェーズフリー」という概念が提唱されています。災害に対して特別に備えるわけでなく、日常をそのまま備えにするような考え方です。本プロジェクトでは広義の福祉の一つとして、「備えない防災」をキーワードに実践的探究を目指します。
また、多様化した現代社会において時折感じる不具合など、福祉に関わる課題を技術で解決することも引き続き試みます。
研究代表者 : 山田晃嗣
研究分担者 : 小林孝浩