RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

ビートたけ

2018年度

竹が秘める素材としての可能性「未知なる音に触れる体験」

「ビートたけ」は、「揖斐川ワンダーピクニック」に出展するために結成した楽器制作プロジェクトチームである。

プロジェクトの目的

「ビートたけ」は、「揖斐川ワンダーピクニック」に出展するために結成した楽器制作プロジェクトチームである。揖斐川ワンダーピクニックは「新旧混在」をテーマに掲げた複合型タウンフェスティバルである。日本三大美竹林と讃えられる揖斐川の竹林で行われるということもあり、「竹」をテーマとした取り組みを期待された。「新旧混在」「竹」といったキーワードから、古くから存在する竹の楽器をリサーチし、新たな竹の楽器を開発することによって「未知なる音に触れる体験」を作り出すことを目指した。
会場では来場者が楽器に触れる体験型の展示と自作楽器を使ったパフォーマンスを行なった。古来から暮らしのなかで利用されてきた身近な素材としての竹から鳴らされる新しい音・未知なる音は、竹が秘めた素材としての可能性を響かせた。

連携のプロセス

連携のきっかけ

2014年、揖斐川ワンダーピクニック実行委員会とRCICの地域連携が始まった。
4年目となる2018年は揖斐川に日本三大美竹林があることから、地域資源としての「竹」をテーマにしたアート体験の充実を図りたいと打診があった。

具体的な進め方

1月:新たな企画内容に関する打ち合わせ
5月:現地視察
6月:竹材の入手方法について検討、企画内容の検討
7月:竹楽器と制作方法を調査
8月:企画内容決定、実験・制作開始
9月:実験・制作
10月:イベント準備、演奏の練習、イベント実施

IAMASの関わり方

素材としての竹を資源と捉えて、その特性を活かした「新しい楽器」を開発した。実在する竹の楽器にアレンジを加える、あるいは発音の仕組みを利用したりすることによって、「楽器の素材としての竹」の可能性を押し広げることを試みた。

連携の成果

2018年10月に行われた揖斐川ワンダーピクニックにおいて、「ビートたけ」チームでブース出展した。開発した「エレキ・バリンビン」「ぐし笛」といったオリジナルの竹楽器を展示・デモンストレーションという形で発表することができた。

参加教員のコメント

具志堅 裕介

実験や制作を通して竹材の取り扱いの難しさを感じたが、同時に楽器の材料として大きな可能性を感じた。リサーチとプロトタイピングにより新たな楽器を作ることはできたが、イベント内での体験としてはまだまだ発展する余地がある。

  • プロジェクト名

    ビートたけ

  • 連携場所

    揖斐郡揖斐川町

  • 担当教員

    • 具志堅 裕介
    • 前林 明次
  • 協力者/参加学生

    楽器制作 
    おおしまたくろう

    記録   
    山田聡 
    小濱史雄

    運営スタッフ
    野呂祐人
    兼城宇基

  • 連携先

    揖斐川ワンダーピクニック実行委員会

  • 連携期間

    2018.01 - 2018.10