RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

立体物のプレゼンテーションのための点光源を利用した新しい映像表現の研究

2015年度

ロボットアームによる点光源の制御と創り出される影による映像表現の新たな可能性

ミラノ・デザイン・ウィーク(ミラノ・サローネ)で、アイシン精機(株)の展示ブースでインスタレーショ ン作品「invisibility」を展示しました。

プロジェクトの目的

企業の見本市など、次々と訪れる観衆に特定のプレゼンテーションを続ける際は、ビデオ・モニターやプロジェクターなどの映像装置を用いることが多い。 一方で、プロダクトなどの現物そのものを直接提示しつつ、それを用いてスケール感と時間軸を伴った映像体験を提供することができないだろうか。それにより、企業プロダクトと企業アイデンティティを関連付けるような、発見的な体験を観衆にもたらす事ができないだろうか。
(株)TRUNKが手がける企業展示企画の中でそのような要請が持ち上がった。そこでクワクボによる点光源と鉄道模型によって立体物の影を動的に映し出すインスタレーションを原型とし、ロボットアームを導入してより多様な映像表現の可能性を探ることになった。

連携のプロセス

連携のきっかけ

(株)TRUNK は数年来、世界的なデザイン見本市であるミラノ・デザイン・ウィーク(ミラノ・サローネ)で企業の展示をブロデュースしてきた。代表の桐山登士樹氏がクワクボの展示作品を観た事をきっかけとして、企業宣伝の手法として応用できないか相談を受けた。

具体的な進め方

2014年
12月:展示方針の決定

2015年
1月:モチーフの選定と投影効果の実験
2月:仮設会場の設営、ロボットアームの設置
3月:シーケンスの設計
4月:ミラノでの展示発表

IAMASの関わり方

全体のコンセブトを(株)TRUNKが決定し、それを元にクワクボが展示作品を計画。光源回路の設計、3Dスキャンを利用した展示モチーフの制作を学生が担当した。ロボットアームのブログラミングを石橋氏が行った。

連携の成果

研究成果として、ミラノ・デザイン・ウィークのアイシン精機(株)の展示ブースでインスタレーショ ン作品「invisibility」を展示し、多数の来訪者が訪れた。

  • プロジェクト名

    立体物のブレゼンテーションのための点光源を利用した新しい映像表現の研究

  • 連携場所

    イタリア・ミラノ(成果発表会場)

  • 担当教員

    • クワクボリョウタ
  • 協力者/参加学生

    石橋素((株)ライゾマティクス)
    青木聖也
    大澤悟

  • 連携先

    (株)TRUNK

  • 連携期間

    2014.12-2015.04