わたしにとってIAMAS(イアマス)は自己中心的な個の集合体です。
ここでは背景も専門もバラバラな学生が、それぞれのテーマを持ち研究に打ち込んでいます。テーマは誰かに与えられるものではなく、学生が自らの知性と感性に基づいた着眼点からこだわりを持って生み出したものです。それゆえに、研究で目指す表現にひとつとして同じものはありません。しかし、それぞれの表現は異なるものの、その間に共通する『引っ掛かり』の存在に気づくことがあります。そんな時、学生は互いの「おもしろい」や「大切だ」といった、まだ言語化できていない『引っ掛かり』について議論し、伝え合うための手段を模索します。そうしたやりとりの中で個は他者の視点の存在に自覚的になり、その形状は他の個と引かれあい形を変えます。ひとつひとつの個に同じものはなく、視点を引いて全体を見ると離れつつも細かな関わりを持つ集合体として成り立っています。
このたび、IAMASは「IAMAS 2020」と題して、第18期生による修了研究発表会および2019年度のプロジェクト研究発表会を開催します。
展覧会はわたしたちが研究を学校の外に向けて行う場です。作品に潜む「共通の感性」は、表現の触手となりその手を伸ばしています。それに触れた時、わたしたちとあなたとの間にも『引っ掛かり』が生まれ、集合体の関わりを感じられるはずです。
IAMAS 2020 実行委員長 柴田 一秀
IAMAS(情報科学芸術大学院大学)は、岐阜県の情報産業拠点ソフトピアジャパンプロジェクトの一環として、1996年に岐阜県立国際情報科学芸術アカデミーとして開学し、2001年に修士課程のみの大学院大学として設立された学校です。充実した講師陣による少数定員の大学院大学として海外にも広く知られ、英文名称 Institute of Advanced Media Arts and Sciences からIAMAS(イアマス)と呼ばれています。芸術と科学の融合を建学の理念に掲げてスタートしたIAMAS は、最新の科学技術や文化を吸収しながら、新しいものづくりやデザイン、先端的な芸術表現などを社会に還元する高度な表現者の育成を目指しています。IAMAS の教育の先端性は、工学、デザイン、芸術、人文学など、様々な異なる分野の学生たちによるユニークな研究を生み出します。専門性を習得し、様々な知を統合し、それを新たな領域まで拡張することによって、修了後は表現者として社会における新しい領域で活動し、それを展開する能力を身につけます。
第18期生修了研究発表会・
プロジェクト研究発表会
Graduation and
Project Research
Exhibition
主催情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
会期2020年2月21日㊎→2月24日㊊
会場岐阜県大垣市加賀野4丁目1番7号
ソフトピアジャパンセンタービル
本学主催イベントにおける新型コロナウイルス感染症への対策について
フライヤー及びパンフレットから、
修了研究発表出展者の変更があります。
フライヤー|PDF 1.4MB
パンフレット|PDF 3.6MB
プレスリリース資料|PDF 3.7MB
第18期生 修了研究発表出展者(18名)
フライヤー及びパンフレットから、
出展者の変更があります。
プロジェクトは修士研究を行う枠組みとしての役割を果たす重要な科目です。メディア表現の社会的な意味をはかり、社会へ向けた成果の発信や外部との連携を強く意識し、領域横断的に運営されます。協働活動によって複数の領域のノウハウ、経験を効果的に統合し、より高度な研究成果、技術開発を目指すところにあります。また、広い視野と企画力、組織力、加えてアイディアを実現にまで導くマネージメント能力などを身につけることを目指します。「IAMAS 2020」では修士研究発表に加えて、これらプロジェクト研究の成果を展示します。
〒503-0006
岐阜県大垣市
加賀野4丁目1番7号
ソフトピアジャパン
センタービル
バス・タクシー|10分
バスは1時間に2,3便
南口 3番乗り場
ソフトピア線・羽島線
「ソフトピアジャパン」行き