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1999.09.01 |
岩井俊雄
1962 愛知県吉良町に生まれる。 1985 筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業 1987 筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形コース修了 81年大学入学後より、8mmフィルムやビデオにより実験アニメーションの制作を始める。82年に映像装置の原点である〈驚き盤〉を現代的にアレンジした作品で、第1回OMNIアートコンテスト佳作受賞。以後、フリップブックなどの映画前史の映像玩具に興味を持ち、アニメーション・オブジェとして多くの作品を制作する。85年映像インスタレーション「時間層 I」でハイテクノロジーアート公募展金賞受賞、さらに「時間層 II」で第17回現代日本美術展大賞受賞。以後、国内外の数多くの美術展に作品を発表。86年より映像音楽システムとしてのコンピュータ・ゲームに興味を持ち、87年にビジュアル・ミュージック・ゲーム「OTOCKY」をファミコンソフトとして制作する。90年秋よりフジテレビ「アインシュタイン」にてCGによる映像美術を担当。91年秋より8ヵ月間サンフランシスコ・エクスプロラトリアムにて客員芸術家として作品制作。92年スペイン・セビリア万博日本館に作品出品。92〜94年フジテレビの子供番組「ウゴウゴルーガ」にて、ライブとコンピュータグラフィックスを組み合わせた映像システムを構築。作家活動とともにTV番組、CM等のコンピュータ・グラフィックスによる映像制作が多数ある。94年よりドイツ・カールスルーエ市にあるZKMカールスルーエ芸術とメディア技術センターにて客員芸術家として作品制作。同時にドイツ・フィンランド・オランダで大規模な回顧展を開催した。 レゾナンス・オブ・フォー〜4つの共鳴 この作品は、4人の参加者がお互いに協力しあって一つの音楽空間を創りだすことを目的とした、インタラクティブな音と映像のインスタレーションです。天井に取付けられた4台のビデオプロジェクターによって床に投影された4つの正方形のイメージは、それぞれが別の音色を持つ一種の映像による楽譜であり、その中にマウスを使って光の点を置いていくことで、誰でもが簡単にオリジナルのメロディを作曲することができます。映像を通して自分だけの音楽を創りだすのを楽しみながら、それぞれのプレイヤーが他の3人のプレイヤーによって作られつつあるメロディに注意を払い、全体としてより良いハーモニーが出来るように自分のメロディを変えていく…こうしたプレイヤー同士の言葉によらない感性のフィードバックによって、この作品は4つの音の共鳴を生みだすだけではなく、4人のプレイヤーの心の共鳴をも創りだせるのではないか、と考えています。 |
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