Interaction 95
1999.09.01
マイケル・ネイマーク
ネイマークマイケル・ネイマークは、1992年にインターバル研究所に入社するまでの12年間独立したメディア・アーティストとして活躍。初期のインターラクティブ・ビデオディスク制作の中心人物の一人であり、アスペンを街路から、パリを舗道から、サンフランシスコを空中から、ドイツのカールスルーエを市電から“ムービーマップ”したことで知られる。プロジェクション、仮想環境の第一人者であり、その作品は国際的に公開されている。ネイマークは、サンフランシスコ・アート・インスティテュート、サンフランシスコ州立大学、カリフォルニア・インスティテュート・オブ・アーツ、MIT、ミシガン大学などで教鞭をとり、現在はPresence誌とLeonardo Electronic Almanacの編集委員会のメンバー。1974年にミシガン大学卒。専攻はサイバネティック・システム。1979年にMITの修士卒業。専攻は視覚研究と環境芸術。


カールスルーエ・ムービーマップ
カールスルーエ・ムービーマップカールスルーエ・ムービーマップは、ドイツのカールスルーエの街をバーチャル・トラベルするインスタレーションです。巨大なビデオ・プロジェクション、スピードを制御するレバー、分岐点で行き先を選ぶ3個の押ボタンから構成されています。カールスルーエの市電は有名で、市街地からシュヴァルツヴァルト(黒の森)のはずれまで、100キロを超える曲がりくねった線路が伸びています。路面電車をムービーマップのベースに使うのは、行き先が限られているというマイナス面もあります。しかし、カールスルーエの市電ルートには歴史的、政治的、地理的そして文化的背景があり、このインスタレーションは、それらに敬意を表しています。


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