Interaction 95
1999.09.01
デビッド・ロクビー
デビッド・ロクビーカナダ、トロント在住のインターラクティブ・インスタレーション・アーティスト。オンタリオ芸術大学で実験芸術を学ぶ。1986年ヴェネチア・ビエンナーレ、1988年エレクトロニック・アート・フェスティバル(仏)、シーグラフ'88 アート・ショー(米)、1989年artware: Kunst und Electronik(独)、1990年神奈川国際アート・フェスティバル(日)、1991年アルス・エレクトロニカ(オーストリア)と、その作品は、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、日本各地で展示されている。また、1988年に、第1回ペトロ・カナダ、メディア・アート賞を受賞。1991年には、オーストリアのアルス・エレクトロニカ、インターラクティブ・アート栄誉賞を受賞している。最近では、ドイツのハンブルグで開催されたメディアーレ・セントラルエキシビジョン出品のために巨大なインターラクティブ・ビデオ・インスタレーション「Silicon Remembers Carbon」を制作。現在は、「The Giver of Names」と題された新しいインスタレーションに取り組んでいる。


感応する音楽空間'95
感応する音楽空間'95ビデオカメラ、イメージプロセッサー、コンピュータ、シンセサイザーや音響システムを用いながら、人間の動きによって、音と音楽を生み出す空間を創り出しています。この作品は、主に美術ギャラリー向けのインスタレーションとして制作されましたが、広くパフォーマンスなどにも使われています。この作品には、長い歴史と複雑な経緯があります。まず、コンピュータとの本能的なコミュニケーションの実験からはじまり、コンピュータと非言語的、非論理的な方法で、直接コミュニケーションをとろうとしました。その後13年間にわたり、作者自身の様々な興味によって、さらに新しいものが創り出されてきました。それは例えば、非常に速く複雑なフィードバック・ループ、人間の五感とインターラクティブ・サウンドとの関連性、意味は理解しても制御することができないシステム、ボディ・インテリジェンス、精神と肉体の複雑なインターフェースの探求などです。この13年間でコンテクストは変化しましたが、作者が課題としてきたことはさらに重要性を増しています。今回の作品は、これらの課題に対する最新の実験的試みです。


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