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ボディー・マップ
テーブルの表面には特殊なセンサーがあり、15個の電磁場センサーがちょうど15個のテルミンのように手の動きに反応し、8つの感圧センサーがどれだけの力で触ったかを判断する。 このセンサーが埋めこまれた白いベルベットの表面にはアーティストのイメージや彼女の息子のイメージが投影され、触れたりなでたりしたいという欲望を誘う。その根底で働いているものは複雑かつ微妙で説明はできないが、その効果はとまどうばかりで、エロティックで官能的であり、きわめて主観的なものである。
この作品が意図するものは、対象物と目、クリックとドラッグ、分析とそれが持つ力の間などの間にある視覚性と客観性の関係を覆すことである。それによって、所有と客観性のルールを覆し、体験と力と存在そのものに疑問を投げかけ、参加者とテクノロジーの新しい関係を想像しようとしている。
クレジット:
デザイン、ビデオ: Thecla Schiphorst
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![]() (digital eARTH)http://www.digearth.bcit.bc.ca/dedocs/thecla/a.htm テクラ・シフォールストは、コンピュータ・メディア・アーティスト、システム・デザイナー、振付師、ダンサーと多くの肩書きをもつ。彼女は、コンピューターによる振付のためのプログラム「ライフ・フォームス」をデザインし、世界的に著名なニューヨークの振付師マース・カニングハムと一緒に制作をつづけている。大学ではダンスとコンピュータ・システムを学んだ後、サンフランシスコ大学院でコンピュータ作曲システムで学び、修士取得。現在はSFU のCGとマルチメディア研究所の客員芸術家として振付のコンサルタントをしており、そこではモーション・キャプチャーを使って身体の動きをインターフェイスとして使う研究をしている。 |
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主な活動に、フューチャームーブフェスティバル(ロッテルダム)、「ビーイング・ヒューマン」心理分析、肉体、技術に関するレクチャーシリーズ(ニューヨークビジュアルアートスクール);「ボディマップス」は’96、4月、ウェスタンフロントギャラリー(バンクーバー)、同9月アルス・エレクトロニカ、97年4月「ビデオポジティブ」マンチェスター;そして新作「フェルトヒストリーズ:ファクト・オブ・ドアフレーム」はバンクーバーでプレミアの予定。 テクラはまた、「イマース」という、カニングハム・マルチメディアアーカイブズ・プロジェクトの美術監督も勤めている。これによってマース・カニングハムとジョン・ケージの作品を、動き、身体、制作プロセスなどの概念に沿ってインタラティブに選びながら体験するものである。この作品は国際デジタル・メディア・アワード・フェスティバルの三つの賞を獲得し、ロサンゼルスのARC アワードで発表された。 |
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バンクーバーのサイモン・フレーザー大学のコンピュータ・アートの夏期集中講義とエミリー・カー・インスティチュート・オブ・アートアンドデザイン両校の専任スタッフである。1993年7月にサイモン・フレーサー大学で開催されたダンス・アンド・テクノロジー会議において議長も務めた。また、新しいノンプロフィット文化組織デジタル・アースの設立者のひとりであり、インターネット上でのプロジェクト、エコロジー・オブ・コミュニケーション・アンド・トランスバースワールドのキュレーターでもある。
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