「図書館・アーカイブ・プロジェクト」は、情報科学と芸術との交流が築きあげてきたメディア・アートを中心に、本学が標榜する「メディア表現」を過去・現在・未来の視点から検証し、再定義することを主題としています。
図書館は、学術情報を体系的に収集・保存・提供する場です。いま学術情報は、書籍に止まらず、デジタル情報、動画、SNS等々と際限なく拡散しつつあり、こうした情報の活用はもちろんのこと、過去の印刷物の情報化(デジタル化)、分類手法、タギング、検索方法の研究、知財としての運用といった事柄は、現代社会の制度設計そのものを思考する基盤にもなります。
本プロジェクトは、図書館を「知」の循環を体感する場と位置づけ、アーカイバル・リサーチ──実証的な情報収集と編集による資料化、「知」の改変と再編──を手法として、作品制作やメディア研究を実践します。特に、メディア・アート作品に関する資料収集、編纂、閲覧環境のデザイン、展示、再制作・再演も視野に入れて活動します。
こうした研究活動を通じて、図書館の機能を考え、「IAMASらしい図書館」を創造するプロジェクトです。
研究代表者 : 小林昌廣
研究分担者 : 伊村靖子、前田真二郎、松井茂