アルゴリズムとからだ展icmc2005

※本イベントは2005年12月25日に終了いたしました。

Concert

::コンサート#1

  • 吉元康二 (九州大学大学院) [float, float]
    人が漂い歩く姿とその足音を用いて,人がグラつきながらも生きていく姿を描くライブ映像作品.予め用意された映像と音響の素材を自由な順序,タイミングで組み合わせるシステムを上演者が操ることで,リアルタイムに映像作品ができあがっていく.
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  • 長島勇太 (岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー IAMAS) [Garden]
    庭はいつも変わり続けます。それはゆらぎ、とどまることなく変わり続けることが定められています。たとえ誰もが変わらぬことを願っていようとも、庭は冷たく変わり続けます。そのうち誰もが庭を必要としなくなり、二度と観ることができなくなってしまったとしても、それでも庭は庭として、輪を描きながら変わり続けるのです。僕はその庭に触れてみたい。もっと近づいてみたい。そう思いながら造った作品です。
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  • 谷口暁彦 (多摩美術大学) [con]
    これは、独自のインターフェイスを用いたパフォーマンス作品である。透明な液晶ディスプレイに表示される概念的な空間と、実際の空間との経験のフリッキングをテーマにしている。
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  • 阿部麻弥 (玉川大学) [AND]
    21世紀を生きる私たちが抱える問題は測り知れない。私たちは、自然を犠牲にして進歩する文明の創造主としての「人類」であると同時に、生まれては死ぬという自然の道理を孕んだ「生命体」の一種でもある。この作品では、その相容れない二つの立場を抱えたまま生きていかなくてはならないという、現代の人間が共有する悲劇の表現を試みた。ピッチの明確な和音は、RTcmixを用いたFM音響合成および加算合成によって作成されている。風が吹くような混沌とした音響は、RTcmixのIIRフィルターの音響処理によるものである。また、この作品では、谷川俊太郎氏の詩集“minimal”より“AND”の朗読、およびヴァイオリンの特殊奏法によるノイズを挿入した。
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  • 緒方昂児 (多摩美術大学) [おセンチ独奏]
    所属学科の後期課題を発展させたもの。といっても解説を書いている時点(11/20)でまだ制作途中のため、本番がどうなるのかは定かでない。作者本人もハラハラしている。この解説文を会場で読んでおセンチになる自分を想像して今、僕はおセンチになっている。
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  • 天谷勇介 (大阪芸術大学) [cluster]
    音を拾い、集め、かためる。単純な工程でどこまでできるか。創造してみる。
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  • The Breadboard Band (IAMAS) [第6章「シミュレーテッド・インダクタ」]
    ブレッドボードは、エレクトロニクス・デザインに携わる全てのエンジニア兼アーティストに数々の利点をもたらします。回路にハンダを用いないシンプルな設計でスピードと強さを備えたブレッドボードは、まさに創造の器。ブレッドボードが実現するソリューションは、無限大です。The Breadboard Band は、ブレッドボード上にアナログ回路・PSoC・磁気ヘッド・Hacking-iPod などを搭載し電気信号を出力します。
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  • 大畠和也、上田和郎 (大阪芸術大学) [余韻]
    人間は五感全てを使い色々なことを感じとる。そこから、生まれて来るもは計り知れない。言葉では表せない心の動き、そして感情は変化していく。体が何かに包まれていく
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::コンサート#2

  • 安藤大地 (東京大学大学院) [Fellow for p.f. and interactive live computer system.]
    マルチエージェントシステムを応用したシステムとピアニストが,音楽 的なインタラクションを行うコンサート作品.マルチエージェントシステムの自己組織化機能は,ライブパフォーマン ス時だけではなく,作曲の際のメロディ生成にも利用している.
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  • 井上歩 (玉川大学) [experiment b]
    この作品は、全曲通してコントラバスをリアルタイムに音響処理した音のみで構成されている。音響処理の方法としては、delay とphase vocoder の組み合わせがほとんどを占めている。旋律的な部分は、マルコフ連鎖によるアルゴリズミック・コンポジションによって作曲されている。出来る限りコントラバスそのものの音色を損なわずに、なおかつダイナミックな変化のある音響合成を目指した。音響処理のソフトウェアにはRTcmix を用いている。
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  • G o H a r a d a (大阪芸術大学) [Z N O E R]
    芸術とは自己満足である。それ以上でもそれ以下でもない。 私の作品のテーマとは常に“ 無” である。オーディエンスに伝えたいものなど一切無い。なぜなら、これは私の映像と音という媒体を介在する自己満足であるから。もし、オーディエンスがこの作品を見て何か1つでも感じる事があれば、それがこの作品のコンセプトである。ちなみに12 月23日は私の誕生日だ。
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  • 山田拓郎 (早稲田大学) [d7]
    本作品は、MAX によるMIDI ノート生成プログラムを中心とした作品である。演奏は2台のノートパソコンによって行われ、それぞれ大まかに分けてシーケンサーと音源として機能している。片方のパソコンで動作するMAX プログラムからリアルタイムに生成されるノート情報によって、もう1台のパソコンのソフトシンセが発音する。演奏者は、パソコンが発する音の羅列に手を加えるいわばスパイスの役割として、2台のパソコンを操作し、演奏する。
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  • 濱哲史 (岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー IAMAS) [ー]
    静かな
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  • 松本昭彦 (玉川大学) [violix]
    この作品は、バイオリン奏者による演奏とコンピュータが合成する音の両方を使用する。コンピュータに入力されるバイオリンの音は、RTcmix によってリアルタイムで音響処理が施され、同ソフトによって自動生成、音響合成される電子音とミックスして再生される。コンピュータによる音響合成とバイオリンの音響処理のパラメータは、作曲者によってリアルタイムにコントロールされる。
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  • 森浩一郎、小島準矢、山口崇洋 (多摩美術大学) [小手指5000]
    Sound and Software Art Workshop(SSAW) による音響アンサンブル。Max/MSP/Jitter やSuperCollider 等のソフトウェアとマイコン、電子回路、センサーを用いたオリジナルディバイス、自作楽器を使用したライブパフォーマンス。本作品は、MAXによるMIDI ノート生成プログラムを中心とした作品である。
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::コンサート#3・特別企画「アルゴリズムとからだ」

  • 荒木淳平 (岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー IAMAS) [Moti_1]
    Moti で目指している事は情報の操作、つまりリアルタイムの音響の生成と、私の身体に根ざした感覚というものをいかに近づけるかという事である。Moti は一般的な演奏用インターフェースが持っているような多くの要素を持ってはいない。代わりにユーザーが行うのは色彩の操作である、入力のための手の動き、システムから提示される情報、そして生成される音響、それらのフィードバックの中から関係性を見いだしていくプロセスをmoti によってみる事ができるだろう。
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  • 稲福孝信 (多摩美術大学) [touch of sounds]
    音に触れる。音の温度を感じる。その感覚を言語上の比喩ではなく、実際に感じる事ができたら、それは どのような体験になるのだろうか? “touch of sounds” では人間の触覚における重要な要素である温度の変化を音の変化と実際に関連づけることで、この感覚の実現を試みる
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  • 津坂真有 (情報科学芸術大学院大学 IAMAS) [バーチャルボディ・シンドローム]
    この作品では日常的な身体が何らかのきっかけにより他者の欲望をシンボライズする身体に作り替えられてしまい(「モノ」化されてしまう)、コミュニケーションができなくなることを問題視している。それは所有可能で操作可能な身体であり、非常にフィギュア的とも言える。作中では上記の問題を「フィギュア的身体」を” 楽器” に、その「きっかけ」を” 演奏者” とし、” 楽器” を” 演奏” することで可視化している。
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  • Apple Smoothie (IAMAS) [クリスマスディナー]
    こんにちわ。アップルスムージーです。今回私たちは、MIDI フェーダーの美しい動きで奏でられるクリスマスレシピをお届けします。コンピューターのコックさんがアルゴリズムによって動作するMIDI フェーダーで、焼いて、混ぜて料理を作ります。すぐそこにあって、音が出て、匂いがして、美味しい。目指すは身体の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)全てを奏でるパフォーマンスです。
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  • 北野敦美、斉藤真希 (神戸山手短期大学) [LifeStyle]
    世界から音がなくなったらどうなるんだろう?周りの音は、自然に私たちを彩る。日常の全ての音が、私たちを包み込んで、創り上げる。楽しみながら、面白がりながら、時には悩みながら。そうして、私たちの生活が成り立っていく。音がある、当たり前の日常。それが私たちのLifeStyle。
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