連作の地球の作り方シリーズの一つで現在いるところから仮想空間内を垂直方向に上昇する動きを4人の歩行行為によって行う作品。地球の作り方シリーズでは主に被体験者は仮想空間内を地球との関係性の中で没頭し、その行為全体を観察する第三者が作品自体の構造と体験者との関係から地球の知覚について解釈する。
写真提供/NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
関口 敦仁Atuhito SEKIGUCHI教授
1958年 東京に生まれる 1982年 東京芸術大学絵画科修士課程を修了 80年より絵画をベースにしたインスタレーションを主に発表し、表象的表現を利用し ながら独特の認識論を表現として展開し、評価される。90年より認識媒体としてのサーフェスに着目し、物体を超えた表現へと移行するにともない、CGやメディアを積極 的に利用した作品を発表。近年はイメージとしての地球と自己の関係を再構築しようと試みる「地球の作り方」シリーズを発表している。1991〜3年パリ市美術家援助政策によりシテデザールにて作品制作。