人間の内部データから個体別のデータを引き出しこれをもとにもう一つの人体を生み出す。そして彼らによって彼らの性格にあった社会が形成されていく。このためには必然性のあるデータとして経絡情報を参照し内臓状態を検知してこれらをモデルの性格付けに反映させた。これらを社会としてのアーカイブビューアに反映させ、生命プロセスとしてカオスアルゴリズムを使用し、システム全体に影響を与える。






アートラボ第9回企画展「分離する身体」
アーティスト:関口敦仁(ヒルサイドプラザ、1999)
co-produced by Canon ARTLAB





■ 経絡(けいらく)
いわゆるツボと呼ばれる人間の体内で通電性の高い径の事で中国医学で発展した医療システムの基本となっている。代表的なものとして左右それぞれ12経絡また中心に2経絡あり、皮膚から体の内部の調整機能また情報表示をおこなう。(関口敦仁)



関口 敦仁
Atuhito SEKIGUCHI

教授

1958年 東京に生まれる
1982年 東京芸術大学絵画科修士課程を修了
80年より絵画をベースにしたインスタレーションを主に発表し、表象的表現を利用し ながら独特の認識論を表現として展開し、評価される。
90年より認識媒体としてのサーフェスに着目し、物体を超えた表現へと移行するにともない、CGやメディアを積極 的に利用した作品を発表。近年はイメージとしての地球と自己の関係を再構築しようと試みる「地球の作り方」シリーズを発表している。
1991〜3年パリ市美術家援助政策によりシテデザールにて作品制作。