開催概要

岐阜おおがきビエンナーレ2015

劇場型展示空間の試みテーマは「Cracks of DailyLife 日々の裂け目」

ソフトピアジャパン・センタービル(3Fソピアホール)を会場とし、5日間のアートイベントを開催します。今回のビエンナーレは、前回2013年の「LIFE to LIFE-生活から生命へ、生命から生活へ」を引き継ぎ、新たに「Cracks of Daily Life 日々の裂け目」というテーマを設け、日常の中に潜むさまざまな亀裂に焦点をあてます。オブジェやメディアアートなど様々な展示作品による「何処にもない街」の風景がかたちづくられると共に、映画上映やイベントの会場ともなる「劇場型展示空間」が構築されます。

会期:
2015年12月19日[土]~ 12月23日[水・祝]11:00~19:00
*イベント開催時は展示鑑賞時間が異なります。
会場:
ソフトピアジャパン・センタービル(岐阜県大垣市加賀野4丁目1番地7)
入場:
無料
主催:
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 岐阜県 大垣市
後援:
岐阜県教育委員会 大垣市教育委員会
協賛:
公益財団法人十六地域振興財団 OKB大垣共立銀行
協力:
だるまジャパン合同会社 サンメッセ株式会社

テーマ

Cracks of Daily Life 日々の裂け目

いつもと同じように繰り返される日常の営み、しかし、そこには無数の傷があり、細かな亀裂が走っています。ある場合には、それは個々の内面の亀裂、不安や苦痛となって現れ、またある場合には、現代社会の様々な障害や問題として感じられもしています。あえてそれを意識しようがしまいが、それらは次第に増殖し、あるいは深くなっているように思われます。

アートはそれらの亀裂を「糧」としています。様々なメディアや手法を巧みに使い回しながら、ある者は、その亀裂を縫い合わせ、縁を綺麗に飾ることで、それを際立たせようとします。またある者は、それを押し広げたり、亀裂を自ら生み出そうとします。ある意味その行為はアーティストの日常そのものともいえるかもしれません。日々の裂け目、それは、決して日常を壊すものではなく、もしかすると「日常」というものの本来の姿なのでしょう。

岐阜おおがきビエンナーレ2015 総合ディレクター 安藤 泰彦

総合ディレクター

安藤 泰彦 Yasuhiko ANDO

情報科学芸術大学院大学教授。現代美術作家。小杉美穂子と共にアートユニット「KOSUGI+ANDO」として活動。1983年より既知の物語を換骨奪胎したインスタレーション空間を制作、90年代よりコンピュータ制御された映像やオブジェなどを積極的に作品にとりこみ、作品を通してテクノロジーが私たちの生活や生命に与える影響を考える。近作に「3.11」の原発事故を絞った「二番目の埋葬」(2011)「遷移状態」(2011)、最近作「BEACON 2015 Look Up!」(2015)などがある。 京都芸術センター他で、「SKIN DIVE—感覚の回路を開く」(1999)「channnel-n —多層的世界への水路」(2001)など、アートイベントのディレクターをつとめる。「岐阜おおがきビエンナーレ2013」総合ディレクター

クレジット

総合ディレクター:
安藤泰彦
岐阜おおがきビエンナーレ2015 実行委員会:
吉田茂樹三輪眞弘小林昌廣安藤泰彦前田真二郎瀬川晃八嶋有司
展示構成:
安藤泰彦小杉美穂子
企画制作・進行:
八嶋有司高尾俊介
岐阜おおがきビエンナーレスタッフ:
上山朋子池田泰教大石桂誉
撮影・記録:
高嶋浩伊藤大作
デザイン:
瀬川晃ジェームズ・ギブソン伊藤晶子
WEB:
星卓哉
翻訳:
マシュー・ドリュー
展示設営責任:
トリガーデバイス