IAMAS a.Labo ではIAMASの三輪眞弘教授と名古屋学芸大学(NUAS)の佐近田展康教授によるユニット「フォルマント兄弟」が進める「MIDIアコーディオンによる合成音声の発話及び歌唱の研究」プロジェクトによって策定された「兄弟式日本語ボタン音素変換標準規格」(BBPTSJ規格)世界初の公式説明会を開催します。
これは、人工音声による発話・歌唱のためのインターフェイスとしてMIDIアコーディオンを用い、(MIDI)アコーディオンの演奏により「抑揚」と呼ばれる発話の「旋律」を右手の鍵盤で、また、五十音と言われる日本語の「音素」を左手のボタンを使って 声を「演奏」する人類初の試みです。
今回の説明会では、左手ボタンと日本語音素との対応表及び二重母音や濁音、半濁音などの発音を限られた数のボタンによる複数の組み合わせで動的に制御する様々な「奏法」を定めた改訂版BBPTSJ規格の詳細が実演と共に明らかにされます。フォルマント兄弟はみずからの「作品」のためだけではなく、このBBPTSJ規格を広く社会と共有し、(アコーディオンが演奏できる)誰もがこの規格に従って自由に歌い、日本語で会話する未来の世界を夢見ます。
この歴史的現場に是非お立会いください!
日本学術振興会科学研究費補助金研究:
MIDIアコーディオンによる合成音声の発話及び歌唱の研究プロジェクト
(IAMAS内「新しい時空間における表現研究」プロジェクト)