参加アーティスト

アニー・ワン

ワシントン大学Digital Arts and Experimental Media 博士
ワンの博士論文「モビリティーと分裂:展示スペースを超えて」は作品を動かすことによってその作品がどう知覚され、構成され、示されるかについて述べる。その他、展示スペースと作品の背景の繋がりを探るものである。この論文は特定な場所で展示するために作られた作品の歴史や対話、空間利用方哲学、各空間に基づく記号論とその空間と比較する人類学的な知覚の超越の不安定性を調べるだけでなく、展示スペースの物質的、かつ可動的な面によって変わる作品の意義、そして背景との接触関係を明らかにする。

関連 : Muybridge Moment (MuMo) , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

石橋素

アーティスト/プログラマー/デザイナー
1975 年生まれ。国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。在学中、加速度センサーADXL202 を使い、画面を傾けて遊ぶ『G-Display』を発表。2006年、株式会社DGN 設立、ショールームや科学館などの常設展示のインタラクティブシステムのデザイン・制作を行う。 電子工作、プログラミングを駆使し、遊 びの拡張やハッキングをテーマに、アート、デザイン、研究、パフォーマンス、領域を問わず、精力的に作品制作を行っている。
2008年、4nchor5 la6 を設立、真鍋大度と共同主宰。2008年『SONIC Floor』文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選定。株式会社DGN 取締役。

関連 : Pa++ern , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

入江経一

情報科学芸術大学院大学、同学研究科長。建築家。
80年代からコンピューターに親しみ、デジタルテクノロジー時代の建築の新たな可能性を模索する作品を発表。国際的にも高い評価を得て数々の賞を受賞。また、アルスエレクトロニカ、ベネチアビエンナーレをはじめ、国内外の多くの展覧会や国際会議に招待参加している。

関連 : 飯沼慾斎シンポジウム 「科学者になった芸術家」

インデ・ホワン

ホワンは位置情報を知覚するのに美学的なことがどのように影響を及ぼしているかを探求している。RFIDタグ、Ubisenseタグ、ARマーカー等の人口品の美化と、モバイルデバイスを利用してユーザが自分の周りに埋め込まれたデジタル情報に繋がっていくことが研究のテーマである。こういったデジタルシステムの可視化と実体化に取り組んでおり、ユーザに位置情報システムに積極的に参加する選択肢を与えられるかを研究している。現在モナッシュ大学芸術デザイン学部博士学生。

関連 : Media Creatures , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

遠藤正治

本草学と洋学、小野蘭山、飯沼慾斎について多く研究。1982年から慾斎研究会の活動をつづける。
著書に『本草学と洋学 ー小野蘭山学統の研究』、共著に『医学・洋学・本草学者の研究 ー吉川芳秋著作集』『日本科學技術古典籍資料 藥物學篇 1 近世歴史資料集成 第5期 第10巻』『日本科學技術古典籍資料 藥物學篇 2 近世歴史資料集成 第5期 第11巻』『百品考』など。

関連 : 飯沼慾斎シンポジウム 「科学者になった芸術家」

鎌田東二

1926年徳島生まれ。国学院大学大学院文学研究課博士課程神学専攻単位取得。
現在は京都大学こころの未来研究センター教授。宗教学者。
神職の資格を有し、かつ神道ソングライターとして演奏活動もしている。
おもな著書に『翁童論』『神界のフィールドワーク』『霊的人間』など。

関連 : おおがきビエンナーレ基調講演 「土地の力を借りて、心と地域を耕す」

小林昌廣

「情報科学芸術大学院大学産業文化研究センター長、同学スタジオ4教授。芸術生理学者。
医学・芸術・哲学を頂点とする三角形の中心に「身体」を措定して、さまざまな身体表現の研究・批評、医療福祉分野における芸術表現行為の応用、さらに舞台芸術のプロデュース等を行う。主な著書に『病い論の現在形』、『「医の知」の対話』、『臨床する芸術学』等。

関連 : 飯沼慾斎シンポジウム 「科学者になった芸術家」

佐藤慶次郎

1927年〜2009年。作曲家、早坂文雄に師事。1953年に師の勧めで〈実験工房〉に加わる。1960年には代表作《ピアノのためのカリグラフィー》を発表。その後も現代音楽やテープ音楽の作品を制作し,60年代後半からは多チャンネル音響による音像移動システムを追求し始める。1970年の大阪万博「三井グループ館」では、127チャンネルの音像移動システムを使った音響デザインを担当。また同じ頃に、金属端子に触れることで電子音を発生させることができる《エレクトロニック・ラーガ》(1967)を発表。ほかにも数々のラジオ、ドラマ、ドキュメンタリー映画の音楽を手がける。1972年頃から、壊れたスピーカーやイヤフォンのマグネットを手にし、動くオブジェの制作を始め、これらの磁気と振動を使った作品は、1974年に南画廊で開催された「The Joy of Vibration」という展覧会で展示された。以降はソニービル、銀座・和光、伊勢丹美術館、パリ市立近代美術館などで作品を展示し、セビリア万国博覧会(1992)へも参加したほか、神戸市立青少年科学館では《ススキ—波》が常設展示されている。

関連 : エレクトロニック・ラーガ (1980年)

関口敦仁

情報科学芸術大学院大学学長。美術家。
自己の実在知覚と環境の関係を主題とした絵画やメディア・インスタレーションを中心とした作家活動を続けながら、芸術作品の成り立ちを情報学的見地から解析する芸術情報学研究や、地理情報技術を活用した考古学や古典芸術のアーカイブ研究等の研究を行っている。

関連 : アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

トロイ・イノセント

モナッシュ大学マルチメディア・デジタルアート科教員。
イノセントは、ワールドビルダー、イコノグラファー(図像家)として、仮想現実の世界に深く関わった活動をしている。彼は1989年以来、言語や進化する人工的な世界を創り出している。ISEA、ACM SIGRRAPH、アルス・エレクトロニカ、ACMI等において国際的なシンポジウムや展覧会に参加。最新作《Colony》はメルボルンのドックランズに位置する都市環境芸術作品である。

関連 : Media Creatures , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

平林真実

IAMAS准教授、博士(工学)。インターネットを介したコミュニケーションの可能性の研究を中心に、現在はロケーションベースシステム/実世界インターフェイスと意味情報の連携に興味。NxPC.Lab主催。

関連 : CCCity Remix , OOPS! - Open Ogaki Planetarium Session

マーティン・リッチズ

マーティン・リッチズは、建築家として働いたのち、1978年より歩行や発話などの人間の行動を模した自動機械を制作するようになる。1980年以降は,サウンド・インスタレーションを中心に、《フルート演奏機械》など数多くの音楽機械を制作し、音楽家によってそれらのために多くの作品が書かれている。また、時計制作技術にも関心を寄せ、自作の精巧な時計を制作している。現在ベルリン在住。

関連 : The Thinking Machine , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

真鍋大度

アーティスト/ハッカー/デザイナー/DJ/VJ
確固たるプログラミング技術と徹底的なリサーチ、 柔軟なスタンスで、数多くのプロジ ェクトに参加している。2009年1月に行われたArs Electronica Center Opening イベントでは、Zachary Lieberman 率いるYesYesNo とのコラボレート作品の発表。自身の筋電センサー、低周波発生器を用いたパフォーマンス、DJing も行った。顔面を音楽のヴィジュアライザーとして扱ったYoutube の実験映像がギーク系ブログで話題になり一ヶ月足らずで100 万ビューを達成。
Prix ARS Electronica 2009 デジタルミュージック部門審査員。2008年3月、4nchor5 la6 を設立、石橋素と共同主宰。株式会社ライゾマティクス取締役。

関連 : Pa++ern , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

三輪眞弘

1958年東京生まれ、作曲家、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)教授。ベルリン芸術大学、R・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。1989年入野賞第1位、1991年「今日の音楽・作曲賞」第2位、1992年ルイジ・ルッソロ国際音楽コンクール第1位、1995年村松賞新人賞、2004年芥川作曲賞、2007 年プリ・アルスエレクトロニカ、デジタルミュージック部門でゴールデン・ニカ賞などを受賞。

関連 : The Thinking Machine , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

ユンス・カン

韓国出身、メディアアーティスト。現在アメリカ在住、アクロン大学新メディアアート学部準教授。ワシントン大学博士課程終了、カリフォルニア州立大学サンタバーバラとエワ女子大学修士課程修了。「普通」のコミュニケーション方法をとらない身体に興味があり、その身体がどのように自分なりにコミュニケーションし、「歌う」身体に変容するかを研究している。このテーマを中心にしてビデオパフォーマンス、空間的な音響、インスタレーションやパフォーマンスを含み、雑種的な作品を制作している。

関連 : Muybridge Moment (MuMo) , アーティストトーク「Product As New Art - 温故地新」

IAMAS ANDコース

ANDコースでは、情報技術をベースにウェブやデータベースなどのサーバーシステムの構築、ネットワークの設計、運用、アプリケーションの開発など通して、新しいシステムの企画、デザイン、研究開発を行っています。

関連 : 流れゆく言葉

IAMAS CGIコース+ iamasTVプロジェクト

iamasTVとはアカデミーCGIコースの学生が中心になって制作する14分30秒枠のケーブルテレビ番組です。
プロジェクトでは番組制作だけでなく上映会の企画やwebコンテンツ制作など、活動の幅を広く持ち、学生の経験と技術向上の場として機能しています。

関連 : IAMAS TELEVISION

IAMAS DITコース きりん組

IAMASアカデミーDITコースの授業内で制作された、デザインをテーマにしたワークショップです。「ワークショップコレクション2010」にて「優秀賞」を頂きました。

関連 : 色色ハンター

IAMAS DSPコース+モバイル・メディア・プロジェクト+NxPC.Lab

IAMAS DSPコース、iPhoneをはじめとするモバイルメディアを使った表現の可能性を研究している「モバイル・メディア・プロジェクト」、新世代クラブイベントの研究を行っている「NxPC.Lab」の共同開催。

関連 : OOPS! - Open Ogaki Planetarium Session

H. 584

2006年、映像制作グループとして前田真二郎を中心に発足。美術家や作曲家との共同制作、舞台作品の記録やインスタレーション作品の発表など活動内容は多様。コア・メンバーとして鈴木光(監督)松島俊介(撮影監督)が参加。

関連 : 羊飼い物語

空間アルゴリズム制作チーム

IAMASの学生教員有志による空間アルゴリズム制作チーム。セカイカメラのオリジナル開発者でもある赤松正行の呼びかけにより、兼村祥子、金スルギ、黒崎亮介、坂本隆成、西野さやか、水無瀬翔、吉田めぐみ、渡辺寛士、渡邉充哉が企画と制作を行なった。

関連 : 空間アルゴリズム

空間情報学研究プロジェクト

このプロジェクトでは現実空間だけでなく芸術作品の持つ独自の空間性などにも空間情報の概念を適用し情報のモデル化を行っています。
これまでの研究に都市を3Dモデル化し独自のビューワで体験する”都市相”、図形楽譜のシミュレータなど。

関連 : 都市相と大垣

実世界意味情報指向インターフェイスプロジェクト

情報科学芸術大学院大学の授業の一つ。iPhoneに代表されるモバイル端末での「情報入手」について考えている。ネット上にあふれる情報に「意味的な構造」を持たせることや、ユーザの行動や身振りをきっかけとして情報を検索するような技術を目指している。

関連 : 意味情報指向ガイダンス

まちをデザインするプロジェクト

大垣というまちを対象に、建築、デザイン、文化、アートなどの多様な視点から、新しい大垣イメージを提案し、地域文化の活性化を目的としたプロジェクト。

関連 : 慾斎資料館 , 大垣まちなか舞台

八嶋有司 + 美術としての蘭学プロジェクト

八嶋有司
1981年神戸市生まれ。ストローを使った透過性のあるスクリーンにより、本物〈実像〉と投影された映像〈虚像〉にズレを生む作品や、自身の部屋をシリコンで型取り、展示会場で再構成する、プライベート/パブリックの不可視な境界線を見せる作品など、日常における見えない境界線をテーマに作品を制作している。

美術としての蘭学プロジェクト
アートコーディネートとして協力  関口敦仁+画廊勝野医院

協力 GALLERY ゆう

関連 : 美術としての蘭学