岐阜おおがきビエンナーレ2019 「メディア技術がもたらす公共圏」
アートやデザインをめぐる制作・流通環境を「公共圏」をテーマに語り合う4日間。
第8 回岐阜おおがきビエンナーレ「メディア技術がもたらす公共圏」では、4 日間のシンポジウムと関連展示によるプログラムを実施。
プロジェクトの目的
第8回岐阜おおがきビエンナーレ「メディア技術がもたらす公共圏」では、4日間のシンポジウムと関連展示によるプログラムを実施。Action Design Research Project、Archival Archetyping Projectによる関連展示を通じて、協働から生まれるデザイン、AIという他者との関わり方を実制作の立場から問いかけた。また、社会と技術の新たな接点を見出そうとしたデザイン運動のありようを歴史的視座から捉え直すとともに、メディア技術が現代社会にもたらした仮設的(ephemeral)かつ行為遂行的(performative)な価値にもとづき、公共圏/親密圏について議論した。最終日には関連イベントとして、岐阜おおがきビエンナーレ2019・ガムラン歓迎演奏会を開催した。
連携のプロセス
連携のきっかけ
8回目を迎えた岐阜おおがきビエンナーレでは、連続シンポジウムおよび本学で今年度より開始した2つのプロジェクトの活動を軸に据えた。シンポジウムのインターネット中継やSNS を活用した広報活動により、研究活動を広く発信・共有することを目指した。
具体的な進め方
シンポジウム
12月5日
「ソーシャル・ファブリケーションとメディア技術」
秋吉浩気/安藤英希/堀江賢司/赤羽亨/伊村靖子
12月6日
「AIとの共創による新たな作家像」
徳井直生/小林茂/クワクボリョウタ/松井茂
12月7日
「生活の芸術化、芸術の生活化」
藤田治彦/鞍田崇/伊村靖子
12月8日
「メディア技術がもたらす公共圏」
村田麻里子/立石祥子/門林岳史/伊村靖子
IAMASの関わり方
2つのプロジェクト活動を通じて、設計者、制作者、使用者による協働的デザイン環境の提案、機械との協働によりアーティストの創造的行為をアーカイブし、新たな創作への活用モデルを示すことを中心に、制作環境の現在形を提示した。
連携の成果
岐阜県大垣市という地の利を活かし、東西の研究機関との知見の共有、議論の活性化の拠点としてアピールすることができた。今後もプロジェクトを通じた地元企業との連携および継続的な研究会の開催が期待される。
参加教員のコメント
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プロジェクト名
岐阜おおがきビエンナーレ2019
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担当教員
- 伊村 靖子
- 赤羽 亨
- 小林 茂
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協力者/参加学生
Action Design Research Project
Archival Archetyping Project
会場構成
冨田太基
グラフィックデザイン
井口仁長 -
連携先
大垣市
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連携期間
2019.12.05 - 2019.12.08
伊村 靖子
「メディア技術がもたらす公共圏」と題し、情報化社会における建築、デザイン、アートをめぐる制作環境の変化をテーマに、実制作と歴史的・理論的枠組の両面から議論の場を作り出すことができた。