RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

なつやすみイアマスこどもだいがく

2017年度

当たり前を疑い、自分で考えて自由に表現する、イアマス流こども教育

芸術や科学といった領域を超えることで新しいものやことを創造するというIAMASの教育理念と実践を、小中学生を対象とした教育において実践することを目的としたプロジェクト。

プロジェクトの目的

現在、日本の義務教育では理科、社会、美術といった分野に分かれた教育が基本となっている。また、ものづくりにおいても、図画工作、手芸、科学実験のように、それぞれが分かれて実施されている。このプロジェクトでは、こういった教育における既存の枠組みを超えて、当たり前だと思っていることに疑問をもち、自ら考え、さらに、柔軟で自由に発想し、表現することを体験してもらうことを目指して、4つのワークショップを実践した。

連携のプロセス

連携のきっかけ

大垣市情報企画課より2017年度予定の子ども向け講座での連携を相談され、検討した。結果、本学の特色を活かし、柔軟な考えや批判的な視点、新しい発想を促すような機会を子どもたちに提供することを目的とした4つのワークショップを設計し実施に至った。

具体的な進め方

2017年
・5月:連携に関する打合せ
・6月:ワークショップ設計と決定
・7月:参加者募集(大垣市)
・8月:ワークショップ実施
第一回「ララ~ラジオ~♪自分のラジオつくってみんなの放送たのしもう♪」(8/5)
第二回「モノを作る&モノで話すモノトーク・ファクトリー」(8/11)
第三回「赤だと思ったら緑だった!?虹色ライトの中で絵を描こう」(8/23)
第四回「どこからが自分でどこからが自分じゃないのか実験」(8/25)
・9月:意見交換会実施

IAMASの関わり方

今回のプロジェクトで実践した4つのワークショップの企画を本学が提案し、大垣市から承諾のもと、運営と実施を担当した。また、広報 活動において、チラシ制作担当者と大垣市との間をつなぐコーディネーション役を担当した。

連携の成果

子どもたちは、体験したことのないものづくりや表現活動に極めて能動的であり、学びそのものがクリエイティブな場となっていくことが観察された。同行した父母たちの多くがワークショップに関心を持たれ、熱心に見られている様子が窺われた。

参加教員のコメント

金山 智子

複合領域の融合によって新しいものを創造することを、小中学生を対象とした教育として実践したが、参加者の観察からこういった自由な発想や表現の学びは子どもの教育でもっと実践されるべきだろう。今後は親子向けや日常的に実践可能なものも検討してみたい。

  • プロジェクト名

    なつやすみイアマスこどもだいがく

  • 連携場所

    大垣市情報工房
    IAMAS

  • 担当教員

    • 金山 智子
    • クワクボリョウタ
    • 古澤 龍
  • 協力者/参加学生

    山口歩那(KAKKO E)
    中村親也(KAKKO E)

    野呂祐人
    工藤恵美
    北詰和徳
    中路景暁

  • 連携先

    大垣市情報企画課

  • 連携期間

    2017.05 - 2017.09