RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

アートまるケット「ツナがり ツナがる ツナがれば」

2017年度

県内の4つの福祉施設や
支援学校との共創で新しい表現に挑戦する

岐阜県美術館主催の特別企画「アートまるケット」の3年目は繋がりがテーマで開催された。県内の3つのアカデミーと本学が、福祉施設等と連携して行っている内容を途中経過の辰示やパフォーマンス、ワークショップなどを企画して実施した。

プロジェクトの目的

岐阜県美術館主催の特別企画「アートまるケット」の3年目は繋がりがテーマで開催された。県内の3つのアカデミーと本学が、福祉施設等と連携して行っている内容を途中経過の辰示やパフォーマンス、ワークショップなどを企画して実施した。本学の場合、2014 年より福祉の技術プロジェクトが活動しており、県内の特別支援学校や施設等と述携した経験があったため、これらの組織との活動を紹介した。
毎年恒例のスタンプラリーを共同制作したり、特別支援学校の生徒によるタブレット端末のアシストアプリを使った接客でカフェが岐阜県美術館内にて1日限定でオープンされた。また、バンド演奏や本学と共同で楽器を制作しそれを使ったパフォーマンスが催された。

連携のプロセス

連携のきっかけ

今年で3回Hの開催となる「アートまるケット」。今回は“福祉”がテーマであったため、学内で活動している「福祉の技術プロジェクト」へ打診があった。すでに連携したことのある特別支援学校や施設と協力して今回の述携となった。

具体的な進め方

1月:4校の教員、日比野克彦館長と打合せ
3月:本学から連携先への打診
6月:プロトタイプ制作・スタンプの制作と学校撮影
8月:アートまるケットの開始
10月:cafe和ーなごみー
   県美branchの1日眼定オープン
11月:THE STARLIGHT CLUB BANDの演奏
   パフォーマンス「やさいde ミュージック?」の開催

IAMASの関わり方

連携してきた4つの学校や施設等とは、いずれも本学と制作したものを介した活動をとなっており、それぞれを活用した内容がスタンプラリーやカフェでの接客、バンド演奏、楽器を使ったパフォーマンスに展開することができた。

連携の成果

連携前の趣旨説明で美術館という説明をすると、述携先の組織にもあまり美術館に行った経験が少ないという方も多数見受けられた。終了後は自身や知り合いが関係する催しがあることから美術館へ足を運ぶきっかけとなりハードルが下がった印象を受けた。

参加教員のコメント

山田 晃嗣

第1回、第2回の経験を踏まえて実施した第3回においては開催内容を充実させることができた一方で、イベント終了後の継続には課題が残った。まだ萌芽的な段階にある取り組みであるため、長期的視野に立って継続的な開催の可能性を探りたい。

  • プロジェクト名

    福祉の技術プロジェクト

  • 連携場所

    岐阜県美術館(館内及び庭園)、各学校及び事業所内

  • 担当教員

    • 山田 晃嗣
    • 金山 智子
    • 小林 孝浩
  • 連携先

    岐阜県美術館
    岐阜県立国際園芸アカデミー
    岐阜県立国際たくみアカデミー
    岐阜県立森林文化アカデミー
    岐阜県立大垣特別支援学校
    岐阜県立岐阜本巣特別支援学校
    岐阜県立岐阜盲学校
    社会福祉法人 池田町社会福祉協議会 池田町障害
    福祉サービス事業所 ふれ愛の家