RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

イアマスこどもだいがく オンライン

2020年度

自ら考え、自由に発想し、表現する

イアマスこどもだいがくは、図画工作や科学実験といった既成の枠組みを超えた思想や発想の育成を目指して、2017年から大垣市と連携してユニークなワークショップを開催してきた。

プロジェクトの目的

イアマスこどもだいがくは、図画工作や科学実験といった既成の枠組みを超えた思想や発想の育成を目指して、2017年から大垣市と連携してユニークなワークショップを開催してきた。今年は、例年と同様に対面によるワークショップを企画していたが、COVID-19により、オンラインによるワークショップに変更し実施した。ワークショップの内容は、予定していたものの代替ではなく、オンラインというコミュニケーションを前提とし、新たに企画した。

連携のプロセス

連携のきっかけ

2016年に大垣市情報企画課より、子ども向けIT教育の一貫として本学へ協力の依頼があったことが、イアマスこどもだいがくを企画する契機となった。2017年より、イアマスこどもだいがくとして大垣市の小学生を対象したワークショップを毎年実施している。

具体的な進め方

5月:ワークショップ設計と決定
6月:ワークショップ準備
7月:テストプレイ
8月:「どうじにドット」「かきあたり ばったり」

IAMASの関わり方

イアマスこどもだいがくの実施に関しては、前年度のワークショップの成果や課題をもとに大垣市情報企画課と相談の上、内容を検討、実施している。また、広報物の制作についても本学が担当している。

連携の成果

イアマスこどもだいがくとして、初のオンラインワークショップだったが、参加者(小学生や保護者)にとっても初めてのオンラインでのワークショップであった。運営側と参加者側でのオンライン環境、実践時のIT機器やアプリの操作など、オンラインならではの準備や配慮が必要となった。一方で、オンラインによる協働作業や新たな創造の可能性もワークショップから知見として得られた。

・COVID-19流行の中での運営について:
感染症対策として、子どもたちは各家庭からオンラインで参加することを前提に、造形ワークショップの開発を行った。その際、対面で行ってきた共同制作の置き換えではなく、且つアプリケーションやツールを駆使することで相互作用を含んだ表現活動ができる内容を目指し、実践した。

参加教員のコメント

佐々木 紘子

当日の様子や終了後のアンケートから、子どもたちがオンライン環境での共同制作に含まれる相互作用を実感し、またそれを楽しんでいたことがわかった。システム面では、各回に渡って接続や操作の不具合が生じるなど、課題も残る。得られた知見を次回に活かし、オンラインでも対面でも、それぞれの特性を活かしたワークショップの開発を行っていきたい。

  • 連携場所

    オンライン

  • 担当教員

    • 金山 智子
  • 協力者/参加学生

    どうじにドット
    所要時間 2時間
    使用ツール Google Meet
    Google スプレッドシート
    参加人数 3~ 4名 / 1回
    講師 野呂祐人(RCIC) 工藤恵美(学生)

    かきあたり ばったり
    所要時間 2時間
    使用ツール Google Meet
    WEB カメラを事前に郵送
    参加人数 4名 / 1回
    講師 佐々木紘子(RCIC)

    補助・記録
    守下誠 大越円香(共に学生)

  • 連携期間

    2020.05 - 2020.09