RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

岐阜おおがきビエンナーレ2017「新しい時代メデイア・アート研究事始め」

2017年度

作品をとりまく資料から議論を通じて捉え直す

第7回岐阜おおがきビエンナーレ「新しい時代メデイア・アート研究事始め」では、6日間のシンポジウムと資料展示、映像上映、コンサートによるプログラムを実施。

プロジェクトの目的

第7回岐阜おおがきビエンナーレ「新しい時代メデイア・アート研究事始め」では、6日間のシンポジウムと資料展示、映像上映、コンサートによるプログラムを実施。本学と軌を一に展開してきたメデイア・アートを、美術、音楽、工学を背原とする3人の作家、藤幡正樹、三輪慎弘、久保田晃弘の活動から検証した。これまで一過性の現象として消費されがちだったメデイア・アートを、作品をとりまく資料から再配置し、さまざまな議論を通じて歴史的視座から捉え直すことをH的とした。研究の墓盤を見据え、文化資源とは何なのか、さらにはそれを活用していくにはどのような方法が考えられるのかが議論の的となり、本学のメデイア・アート・センター構想へ向けて長期的な展望が開けた。

連携のプロセス

連携のきっかけ

7回目を迎えた岐阜おおがきビエンナーレでは、作品展示を中心とした企画から連続シンポジウムを軸に据えたプログラムヘと構成を変えた。シンポジウムのインターネット中継やSNSを活用した広報活動により、研究活動を広く発信・共有することを目指した。

具体的な進め方

2017年
5月:実行委員会発足に向けての調査、準備
9月:実行委員会開催
10月:会場設営、印刷物制作に関する打合せ
11月:登壇者との打合せ、関連イベントの実施
12月:シンポジウム、資料展示、映像上映、
   コンサートの実施

2018年
3月:ビエンナーレ記録作成(IAMAS紀要)

IAMASの関わり方

文化資源の活川・共有という観点から、資料展示では、図書館機能を維持しつつ展示機能をもたせ、ギャラリーからシアターヘの動線を確保するなど、IAMAS内の既存の施設の使い方を変えることで参加者の意識の転換を図った。

連携の成果

岐阜県大垣市という地の利を活かし、東西の研究機関との知見の共有、議論の活性化の拠点としてアピールすることができた。会期終了後の反響として、資料展示で公開したアーカイブシステムの見学、継続的な研究会の開催の提案があった。

参加教員のコメント

伊村 靖子

「行為遂行的な思想」をキーワードにメデイア・アートを捉え直すことにより、価値の発見・発信・共有に重点を置いた循環型のメデイア・アート・センターを思い描くことができた。今後もさまざまな交流を通じて、文化的価値の創出に貢献したい。

  • 連携場所

    IAMAS附属回書館
    ギャラリー1、2 シアター(IAMAS 内施設)
    セミナーホール(ソフトピアジャパンセンター)

  • 担当教員

    • 伊村 靖子
    • 松井 茂
  • 協力者/参加学生

    スタッフ
    赤羽亨 池田泰教 大石桂誉
    金山智子 古澤龍 前田真二郎
    山田晃嗣 山田聡

    会場構成
    西澤徹夫(西澤徹夫設計事務所)

    デザイン・web
    コ本や honkbooks

    制作・資料収集
    田岡美紗子 早川翔人
    菊池周二

    参加学生
    尾焼津沙織 岸本正高 中路景暁 平瀬未来

  • 連携先

    大垣市

  • 連携期間

    2017.05 - 2018.03