RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

岐阜クリエーション工房2020

2020年度

自らの手を動かし、発想力や創造力を学ぶ若者向けワークショップ

人文知と工学知の界面であるメディア表現の最先端に取り組む「アーティスト」たちと、知的好奇心に溢れた高校生などの若者たちが、一緒に試行錯誤しながら作品をつくることを通じて、発想力や創造力を学ぶ機会を提供する事業。

プロジェクトの目的

人文知と工学知の界面であるメディア表現の最先端に取り組む「アーティスト」たちと、知的好奇心に溢れた高校生などの若者たちが、一緒に試行錯誤しながら作品をつくることを通じて、発想力や創造力を学ぶ機会を提供する事業。「Happy Rebirthday」では、アバターの人生を記録したビデオレターの制作を通じて、死後のインターネットアカウントのあり方、デジタルキャラクターなどの生や死、“新しい日常”におけるインターネットリテラシーについて考えた。「“新しい日常”から生まれるDanceDrivenMusic」では、踊りから音楽を生み出すことを通じて、人と距離を取ることが求められる“新しい日常”の中で、離れたところにいる人と繋がり、コミュニケーションを通じて自分たちの新しい音楽を発見することに取り組んだ。

連携のプロセス

連携のきっかけ

デジタルファブリケーション(デジタルによる柔軟な設計・製造技術)と、ブロックチェーン(仮想通貨・暗号通貨の基盤技術)を扱った初年度が好評だったことを受けて予算申請が承認され、本学と地域の連携事業として今年度も実施することになった。

具体的な進め方

6月:ワークショップの内容調整
   参加者募集
   ワークショップ開催
12月:作品展示・講評会開催(Ogaki Mini Maker Faire 2020関連イベント)

IAMASの関わり方

まず、卒業生に対して企画を募集し、事業趣旨と照らし合わせて講師を選考した。次に、それぞれの講師と内容の調整を行い、参加者を募集し、ワークショップ開催期間中には会場の管理などにより進行を支援した。最後に、講師と共に作品展示・講評会を開催した。

連携の成果

高校生など24名が、9月から11月にかけて開催された2つのワークショップ(各6回)に参加し、制作を通じて発想力や創造力を学んだ。また、開催方法を対面からオンラインに変更したことにより、県内全域に対して参加の機会を提供することができた。

・COVID-19流行の中での運営について:
年度当初は、国内第一波の混乱により実施自体が危ぶまれたが、開催内容変更に関する講師側の柔軟な対応のおかげで、なんとか実施することができた。移動距離の制約がなくなり県内全域から参加できるようになったことは、昨年と比較した大きな改善点である。

参加教員のコメント

小林 茂

前年度と比較した最大の変更点は、ワークショップ開催場所の物理空間から情報空間への移行だった。これにより、参加者側の機材やネットワーク環境など新たな課題も浮上したが、講師と事務局の協力により解決できた。今回からの学びを次年度に活かしたい。

  • 連携場所

    オンライン

  • 担当教員

    • 小林 茂
  • 協力者/参加学生

    Happy Rebirthday
    講習回数 6回
    使用ツール cluster Discord Unity
    講師 よーへん じゅりこ(Holographic)
    参加人数 11名

    “新しい日常”から生まれるDanceDrivenMusic
    講習回数 5回
    使用ツール Zoom Google ドライブ
    Google 図形描画 Discord
    本ワークショップ専用Web サイト
    (Signal compose)
    参加人数 13名
    講師 森田了 大石桂誉 大和比呂志

  • 連携期間

    2020.06 - 2020.12