RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

養老アート・ピクニック

2017年度

「アート×ウェルネス」をテーマに
養老公園で繰り広げられた
メディアイベント

養老公園の活性化のためにアート・イベントを開催することを目的とし、その企画、制作、運営を行った。

プロジェクトの目的

養老公園は、1300年以上の歴史を持つ名瀑「養老の滝」(健康・長寿)や大規模な現代アートである「養老天命反転地」(芸術・革新)を有している。このことから、アートによって公園の魅力が高まることが望まれていた。そこで全体のテーマを「アート×ウェルネス」とし、IAMASが持つ新しい技術や感性を活かしたメディア・アートの融合が目論まれた。具体的には、タブレットによるモバイルAR(拡張現実)やドローンや自転車といった移動体など、リアリティとモビリティを巡る新作を制作し、外部から招聘したアーティストとともに多面的なプログラムを展開した。

連携のプロセス

連携のきっかけ

養老公園を管轄する都市公園課から同公園の魅力の向上や活性化に向けた相談があり、IAMASでのARや移動体の研究をベースにしたアート作品の展示提案を行った。以降、十数回に渡って協議を行いながら、企画を検討して事業を具現化した。

具体的な進め方

2016年
・8月:都市公園課と意見交換
・11月:現地調査
2017年
・2月:関係者との面談
・3月:事業計画の立案
・4月:企画制作の開始
・5月:現地調査
・6月:海外調査
・7月:事業受託者の募集
・8月:事業受託者との打ち合わせ
・9月:制作の本格化
・10月:イベントの広報
・11月:イベントの実施
・12月:記録報告書の作成

IAMASの関わり方

赤松正行が総合ディレクターに就任して事業の監修を行い、IAMASを含む運営チームとしてイベントを実施した。5つのプログラムを企画制作し、会場での展示や体験を行い、アーティストおよびスタッフとして多くの在学生や卒業生が活躍した。

連携の成果

2017年11月の週末2日間に渡って養老公園で「養老アート・ピクニック」と題したアート・イベントを開催。空中映像、ARアート、特殊自転車、ノイズ音楽、子供向け自転車教室、ダンス、ガイドツアー、トークショーなど15のプログラムを実施した。

参加教員のコメント

赤松 正行

都市公園課の基本構想の元、IAMAS のメディア・アート要素と、事業受託者のエンターテイメント要素とが融合したイベントを実施できた。誰でも楽しめるとともに感性を刺激するプログラムが多く、来場者から高い評価を得た。

  • プロジェクト名

    養老アート・ピクニック

  • 連携場所

    養老公園

  • 担当教員

    • 赤松 正行
    • 伊村 靖子
    • 鈴木 宣也
    • 瀬川 晃
    • 松井 茂
  • 協力者/参加学生

    Yonghyo Bak
    大石暁規
    白鳥啓
    八嶋有司
    大石桂誉
    山田聡
    池田泰教
    上山朋子
    高見知里
    古澤龍

    Si Young Choi
    Yikyong Kim
    綿貫岳海
    杉山雄哉

  • 連携先

    岐阜県 都市公園整備局 都市公園課
    日本イベント企画株式会社

  • 連携期間

    2016.08 - Ongoing