本ビエンナーレでは、「L I F —— E !? –部分的に生きているもの、エクストリーム・バイオロジー、エイリアン生命」 というテーマのもとにアート、哲学、化学、⽣物学、宇宙⽣物学からのアプローチを集結し、「⽣命らしさ」に対するモダニズム/ポストモダニズム思考を超えることを⽬指した。
生命らしさをめぐる思考にふさわしい新たな用語と枠組みを探る試みは、現代のメディア・アートにおける質性、エージェンシー、パフォーマティビティ、アニメーションなどを通じて、生きていることが帯びている、新たな意味に焦点を当てることとなった。
岐阜おおがきビエンナーレ2021 国際シンポジウム「L I F —— E !?」
幅広い視点からのアプローチで、モダニズム/ポストモダニズム思考を超えた「生命らしさ」を考える
2021年、12月17日(金)から19日(日)の3日間、岐阜おおがきビエンナーレ2021 国際シンポジウム「L I F —— E !?」をオンライン形式で開催した。 今回のビエンナーレでは「L I F —— E !? - 部分的に生きているもの、エクストリーム・バイオロジー、エイリアン生命」と題し、多様なゲストを迎えた国際シンポジウムとなった。
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連携先
大垣市
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連携期間
2021.12
目的
国際シンポジウムでは、哲学、化学、微生物学の分野から「生命らしさ」について議論した。各専門の立場から、(通常は受動的で従順なものと考えられている)物質の能動的なふるまいや生命らしさの度合い、化学から生命への移行について思索した。様々な視点を通じて、私たちが抱いている生命観の尺度が変化した。
本シンポジウムでも、エコロジー、地球温暖化、共存、バイオテクノロジー、「エクストリーム・バイオロジー(極限環境における生物、遺伝子組換え生物、ポストヒューマン、トランスヒューマニズム)」の出現といった問題に関連したアートの役割を取り上げた。アーティストと科学者が集まり、宇宙生物学、宇宙探査、エイリアン生命 (代わりの生化学に基づく生命)に関する重要な問題について議論した。
タイムテーブル
12月17日(金)
17:35 – 17:50 受付開始
17:50 – 17:55 「はじめに」 Juan Manuel Castro(IAMAS)
17:55 – 18:00 開会挨拶 鈴木宣也(IAMAS)
<特別講演>
18:00 – 18:40 「マイクロパフォーマティビティについて 」 Jens Hauser(コペンハーゲン大学)
18:40 – 19:00 Q&A
12月18日(土)
<セッション 1 「部分的に生きているもの」>
15:00 – 15:40 「ウイルスから生命を考える」 中屋敷均(神戸大学)
15:45 – 16:25 「いのちの対話」 小林昌廣(IAMAS)
16:30 – 17:10 「微小なウェットウェアを目指して」 豊田太郎(東京大学)
<セッション 2 「エクストリーム・バイオロジー」>
17:20 – 18:00 「生命と非生命を超えるエコゾフィーと平和」 四方幸子(キュレーター)
18:05 – 18:45 「極限環境ラブホテルからトランスヒューマニズムまで」 長谷川愛(アーティスト)
12月19日(日)
<セッション 3 「エイリアン生命」>
15:50 – 16:30 「パンスペルミア仮説と地球外生命の可能性」 山岸明彦(東京薬科大学)
16:30 – 17:10 「地球外マテリアル・エージェンシー」 Juan Manuel Castro(IAMAS)
17:10 – 17:50 「人知・人力を超えた宇宙で生存することの実現不可能性」 Andy Gracie(アーティスト)
17:50 – 18:30 「エイリアン知能とマテリアル・(ノン)フィクション」 久保田晃弘(多摩美術大学)
19:00 – 19:50 「L I F —— E!? ディスカッション」 セッション1〜3の登壇者
19:50 END
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開催場所
オンライン
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担当教職員
- ホアン・マヌエル・カストロ
- 伊村 靖子
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運営
ディレクター:
ホアン・マヌエル・カストロ 准教授
プロデューサー:
伊村 靖子 准教授
委員:
赤羽 亨 教授
瀬川 晃 准教授
前田 真二郎 教授
三輪 眞弘 教授
市原 朱美(事務局)
仁尾 千佳子(事務局)
配信システム:
牛山 泰良(システム管理)
シンポジウムのアシスタント:
服部 真吏(東京大学 総括プロジェクト機構 国際建築教育拠点総括寄付講座 SEKISUI HOUSE - KUMA LAB 学術専門職員)
デザイン :
中村 直永(中村直永デザイン事務所)
運営アシスタント:
ハンター・ネルソン(事務局)
カルティカ・メノン(M2)
樋口 聡一郎(M1)
宮﨑 那奈子(M1)
有賀 まなみ(M1)
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スケジュール
2021.12.17 – 19 シンポジウム開催