RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

スイトピア×イアマス連携展示『うごキズム ~うごく・うごかす・うごきをみる~』

2024年度

見て、体験して、動きについて考える

複合施設である大垣市スイトピアセンターのメディアアート事業において、これまでIAMASは教員・学生・卒業生に様々なかたちで関わりを持ってきた。今回の展覧会では、IAMAS の教員・学生による運動体設計プロジェクトメンバーが参画し、「うごき」をテーマにした新作を発表した。

イアマスでは、さまざまなプロジェクト研究が行われている。そのうちの一つである「運動体設計プロジェクト」は、大垣市スイトピアセンターで開催された展覧会スイトピア×イアマス連携展示『うごキズム ~うごく・うごかす・うごきをみる~』において、新作を展示した。

今回発表された新作の3作品は、それぞれ〈うごく〉〈うごかす〉〈うごきをみる〉というテーマを掲げ、それぞれ異なる形で鑑賞者に体験を促すものであった。

《うごキスト》はカメラとディスプレイを持つタブレットが24台集まって大きな面となるインタラクティブ作品である。その前に立った鑑賞者はリアルタイムに変容していく自身の様々な姿を鑑賞し、そこからまた自身の身体を動かして映像との関わりを持つ。それぞれのタブレットは独立して動きながらも、全体としてはまとまりが生まれるのが現代の様相を表しているようであった。

《スマホスタジオ》は自分のスマートフォンを作品の台車に乗せて撮影した動画映像を持ち帰ることができる。スマートフォン用に用意された小さく長い舞台は、様々な工夫がなされており、自分の目で見ている視界の世界と、スマートフォンが見た世界の違いについて問いかけるものであった。

《かんしょうこう》は展示室のガラスケースを活かし、デジタルデバイスを使用しないシンプルで現象的な作品である。投射された光がガラス面に貼った縞模様の影となってケース内の物体に当たり、縞と影から等高線が浮かび上がる。私たちが普段何気なく認識している物の形状への考察を促した。

本展覧会は全て写真撮影・動画撮影を可能とし、見て、体験して、動きについて考える場となった。会場では多くの子どもたちが積極的に作品に関わり自由に楽しんでいた。

  • 開催日時

    2024年9月28日(土)〜11月4日(月・休)
    9:00-17:00
    ※最終日は9:00~18:00
    ※休館日 毎週火曜日、10/16(水)

  • 場所

    大垣市スイトピアセンター(岐阜県大垣市室本町5-51)

  • 主催

    (公財)大垣市文化事業団(大垣市指定管理事業)、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]

  • 運動体設計プロジェクト メンバー

    教員:
    赤松 正行
    クワクボリョウタ
    瀬川 晃

    学生:
    榊原 礼彩(M1)
    芹澤 碧(M1)
    中村 駿(M1)

  • 協力

    有限会社トリガーデバイス

  • 写真撮影

    福島諭(RCIC研究員)

  • フライヤーデザイン

    瀬川晃

  • スケジュール

    2023.08 連携相談
    2023.11  会場下見・打ち合わせ
    2024.06 メインビジュアル・タイトル確定
    2024.08 出品作品の確定
    2024.11  アンケート内容の共有および意見交換